桑の海 光る雲

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登山の記79・四阿山

2006-08-20 20:27:54 | 旅行記

夏休み最後の土日を何もせずぼーっと過ごすのも悲しいので、ふと思いついて四阿山に登ってきました。

四阿山は浅間山の北にあり、日本百名山にも入っている山です。夏場はパルコール嬬恋スキー場のゴンドラを利用すれば、1時間半ほどで登頂できるお気軽な山なのです。日曜日なので混雑が予想されましたが、まぁいいだろうと思って出かけました。

前夜は北軽井沢にある宿に泊まり、今日はそこから自力で登ろうと思ったのですが、そこの宿のツアーに参加すると、ゴンドラや温泉が割引になるとのことなので、ツアーに参加する形で出かけることにしました。

メンバーは同年代の男女8人でした。前の晩は、酒を飲みながら彼らと話したのですが、こういう宿での話のわりには堅い話になり、それでもけっこう盛り上がりました。

ゴンドラで10分ほど登ると、あっという間に2,000メートルの尾根に着きます。ここから尾根筋に1時間半程登ると山頂に着くのです。

ゴンドラを降りると、冬場はゲレンデの斜面には、ヤマハハコの白い花が沢山咲いていました。そこから尾根筋に移り、笹の間に続く緩い起伏のある登山道を進んでいきます。適度な上り下りがあり、風も心地よく、日射しも適度に射して、気持ちよい登山が続きます。メンバーの軽妙なおしゃべりで、疲れも感じずに済みました。

山頂直下で急に斜度がきつくなり、岩場が出てきました。これを登り切ると山頂とのことだったのですが、この頃になると空も見えてきて、右手には根子岳も見えてきました。

山頂はかなり狭く、2,30人も座れば一杯になってしまう感じでした。ちょうど団体の登山客が下山した後だったので、ゆっくりと座ることができました。

山頂では根子岳の方面が見えただけで、北軽井沢方面は全く見えませんでしたが、山頂の上の空は晴れ、夏の日射しが射していました。そこでお昼にしました。例によってスープ春雨とパンとコーヒー。温かいものを飲み食いするにはいささか暑い天気でしたが、適度に疲れた体にはちょうど良かったです。

この後も団体が登ってくることが予想されたので、30分ほど休んで下山しました。案の定、15分ほど下山すると、30人近い団体とすれ違いました。さすが百名山です。早く下山して良かったと思いました。

四阿山行きは、天候には今ひとつ恵まれませんでしたが、楽しいメンバーに囲まれ、時間的にも短く、気持ちの良い登山でした。

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