桑の海 光る雲

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ゆわんと村に泊まるようになるまで

2005-06-11 21:47:46 | 旅行記
ゆわんと村に泊まるきっかけは、初めて泊まった年の6月に星観荘で一緒だった人の紹介によるものであった。しかし、もう一つきっかけになったことがある。

その年、ゆわんと村が開宿して以降のトータルの宿泊者数が10,000人に達しようとしていた。そこで、10,000人目の宿泊者が出るのはいつか、その人は男性か女性か、その人はどこの都道府県の在住か、を答えさせるクイズを実施しており、1泊宿泊ごとに1回応募でき、正解者の中から1名に無料宿泊券が当たる、という企画が行われていたのである。

私はその時都合7泊したので、7回応募した。ゆわんと村には開宿以降の100人目ずつの宿泊者の”キリ番”に当たった人の氏名と在住都道府県名、当たった日の日付を一覧にして掲示している。私はそれをよく見て、傾向を観察し、およそ7月から8月頃ではないかと予想を立て、性別と都道府県は適当に書いて応募した。

翌年の3月に私は就職し、地元へ戻った。10,000人目は翌年の7月半ばに達成されたのであるが、その時の夏には新人研修が予定されており、日程の関係から、星観荘と道東への旅しか考えておらず、応募したこともすっかり忘れていたのである。それを思い出したのは、7月も終わりになって、学生時代に済んでいたところへ届き、転送されてきた賞品が、今住んでいるところのポストに入っているのを見つけた時であった。私は、日付と性別が正解だった。しかも、私が書いた都道府県と合致する人も実際に宿泊していたそうだ。こういうこととは縁遠い私としては、この結果にはびっくりしてしまった。

この年の夏休みの予定は決まっていた。しかも、賞品として送られてきた無料宿泊券は、7月半ばから1年間有効とある。だから、夏休み中に使用しないとマズイのであった。しかし、夏休みの北海道行きの計画は決まっている。道東の旅には、ゆわんと村を紹介してくれた知人も同行してくれることになっている。また、来年の夏休みでは有効期限が切れてしまう。

そこで私は、その年の年末年始をゆわんと村で過ごすことに決めた。学生時代も、年末年始は実家で過ごしていたが、就職をして、お年玉をもらえることもなくなる。それなら別のところで過ごしてもかまわないじゃないか、と考えた。実家には、帰ってきてから顔を出せばいい。

そんなことを考え、私はその年の年末と、翌年の年始をゆわんと村で過ごした。その楽しさといったら!それ以降6回も年末年始をゆわんと村で過ごしていることからも想像ができるだろう。無料宿泊券は、実に有意義に使用させてもらえたのである。

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