はぐれ遍路のひとりごと

観ながら歩く年寄りのグダグダ紀行

駿河一国33ヶ所巡り1-1

2010-01-15 16:02:32 | 寺社遍路
 今年1番の寒さではないか。当地で-3.2度など,、そうあることではない。
しかも強風注意報が出ていて、とてもウォーキング日和ではなさそうだ。
しかし折角行く気になったのに若しここで止めたら一日後悔をしそうだし、次回も少しの事で中止してしまいそうなので思い切って出発した。

 今日の予定は
藤枝駅-1清水寺-7補堕陀落-3智満寺-18慶寿寺-2東光寺-藤枝
    6k     3.5k      12.5k   5.2k     3.7k    7.3k  =38.7k

 このコースで朝7時に藤枝駅を出発し、東光寺に4時には着きたいと思っていた。
約31kを9時間なら何とかなるし、山の中の東光寺だが明るいうちに下まで降りることは可能だろうと計算していたのだが、朝家を出るのが1時間遅れてしまった。
(理由は妻に気兼ねして朝の7時と言えず8時と言ってしまった)
そんな訳で朝8時藤枝駅を出発した。

 駅前通りを久し振りに歩いたが歩いている人が少ないようだ。今日は木曜日で通勤時間帯なのに何故だろう? と思いながらも少なくて助かったと思っていた。
実は今日の格好はザックはいつもと同じだが、寺社巡りをするのだから納経帳や経本、それに場所が不案内なので地図も必要だ。これらをザックに入れると出し入れが面倒になる。そこで四国遍路で使った、さんや袋(学生の肩から掛ける腰鞄のような物)を肩に掛け、更に同じく四国で使った金剛杖を突いている。四国では何でもない格好だが遍路を見ることがない静岡では結構目立つ格好だ。しかも私は自意識が過剰気味なので人の目が気になって仕方ない。特に白いさんや袋に目立つ字で「奉納 霊場巡拝 同行二人」と書かれているので余計人目を引いてしまう。そこで字が見えないように袋を反対に背負って歩ていた。

         
              瀬戸川桜並木

 瀬戸川の桜並木は花や葉が無く寒々と風に揺れている。でも良く見ると枝先にポツポツと膨らみが見えてきている。桜の時季にここを歩いたら気持ち良さそうな道だ。
前方の右の山の上に水道タンクのような物が見える。その左下には瓦らしき屋根が光って見える。若しかしてアレが1番の清水寺なのか、思ったより低い場所にある。

 住宅地を抜け国1のバイパスを越すと大きなグラウンドが見えてきた。藤枝市の総合運動場の名前が見える。ここがかの悪名(?)高きサッカー場なのか。

        
            藤枝総合運動場

静岡県で自治体の無駄遣いとか、箱物行政の話になると必ず出てくる建物だ。収容人員が1万人で夜間照明付き。全天候型の400mトラックの陸上競技場。他にもグラウンドゴルフ、スケート、ソフトボール、多目的広場と揃っている。
「サッカーの町 藤枝」を掲げているのだからサッカー場を欲しい気持ちは分かるが、分不相応だと思う。そのせいか財政状態が良くなく、平成の大合併では藤枝市、焼津市、大井川町、岡部町の2市2町が合併する予定だったが、大井川町に嫌われご破算になってしまった。結局財政状況が比較的良いと言われる焼津と大井川。悪いらしい藤枝と岡部が一緒になった経緯がある。
そうそう、そう言えば今年の全国高校選手権で久し振りに藤枝の名前が出た。初出場の藤枝明誠高校がベスト8に進出した事だ。藤枝のサッカーの本命は言わずと知れた「藤枝東高校」なので、当初熱は冷めていたが勝って行くにつれ応援も増えていった。
これからも両校が競い合って強くなり、このサッカー場が無駄だったと言わせないようにしてほしい。

          
                清水寺山門

 清水寺の道は総合運動上場の上側を巻くようにして延びている。お地蔵さんやお不動さんも出てきて古刹への道を感じさせる。と思う間も無なく山門に続く階段が見えてきた。ここが駿河一国の1番札所 音羽山清水寺だ。

          
                清水寺観音堂

 清水寺までの道は去年納経帳を買いに車で来ていたので分かっていたし、地図にも載っている。その時7番への道を聞くと運動場まで戻って車道を行けばよいと教えてくれたが、山越えの道があるような気がしてならない。そこで再度
「歩きで着ているのですが7番へ行く、山越えの道はありませんか」と聞いてみた。
「今は第2東名の工事が始まってしまって、その辺りはどうなっているが分からないが、寺の横の道を左に行って、次を右に行けば花倉の補陀落寺さんに出れますよ」と教えてくれた。
矢張り山越えの道があったのだ。地図には載っていないが低い山だし迷ってもどうと言う事もないと清水寺を出発した。

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