はぐれ遍路のひとりごと

観ながら歩く年寄りのグダグダ紀行

大崩彷徨(鉄道遺跡・444峰・池の平)4

2014-02-08 16:09:24 | 低山歩き
大崩彷徨(鉄道遺跡・444峰・池の平)   歩行月日2014-2-1(土)

歩行時間:6時間45分   休憩時間:2時間45分   延時間:9時間30分
出発時間:7時20分   到着時間:16時50分
歩  数:  25、287歩   GPS距離17.1km

行程表
 用宗駅 0:40> 鉄道遺跡 1:10> 石部峠 0:45> 鞍掛峠 0:35> 444峰 0:40> 廻沢林道
 0:35> 28号峰 0:40> 池の平 0:45> 三輪バス停 0:05> 神神社 0:50> 焼津駅 




                         28号峰から池の平・三輪

 ここは何処だろう。444m峰を下って合流した林道の場所が分からない。林道の横に川が流れていて、上空には
送電が見えている。だが他に目ぼしい目標物は無い。こうなると私の地図を見る能力ではどうしょうもない。
合流した場所を詳細に言うと、林道の登り方向の左に小さな茶畑があり、その上には給水施設がある。
そのためか林道は一部太くなっていて駐車スペースもある。茶畑の入口には大きな石もあるので次回は見落とす
事はないが、今時点のこの場所の位置が分からない。
 廻沢林道は大きく分け、集落と28号峰への林道分岐の間。28号峰分岐と高草山への林道分岐の間。そこから
鞍掛峠までの間に分ける事が出来る。この合流地点がその何処に当たるか、ヒントにしたのは川の位置だった。
まず鞍掛峠の下の部分で水が流れている沢は見た覚えがないので除外。高草山分岐と28号峰分岐の間も沢の
記憶はないが、28号峰へ行くのに右の橋を渡るのだから川は右側にある事になる。集落から28号峰の分岐までは
川は林道の右にも左もなったような記憶がある。これでは結局分からない。
さてどうしよう。右に行くべきか左に行くべきか。ハムレットの悩みになった----- そうだ何も悩む事はない。
一番困るのは集落に出てしまう事だから、林道を下らず登って行けばよい。それで28号峰の分岐があったら
28号峰から池の平に向かえばよいし、高草山への分岐だったらその林道を登り廻沢峠から花沢城址に行こう。
そして鞍掛峠に出たら矢張り花沢城址に向かえばよい。ただそれだけの事だ。
(国土地理院の地図では正確な場所の特定はできなかったが、マピオンの地図には給水施設と思われる印があった。
また28号峰の林道にも前回紹介した酒屋の小屋や登山道登り口の橋が記載されていた。地図にはここからどうぞ)

 行先の決断がつき、いざ出発しようとすると上から先程出会った人が下りてきた。実は山道で出会った時に
体つきから、昨年暮れに北のピークで会った松理さんではないかと思ったが、更々自信は無く黙っていた。
だが林道に浜松ナンバーの車を見て、松理さんが掛川在住っだたの思い出し、若しもの感が強くなっていた。
挨拶を交わした人が車に行くのを見て「浜松から来たのですか」と聞いてみると「掛川から来ました」との返事。
「若しかして松理さんですか」と聞くと「はい松理です」ピンポーンだった。

 このブログに時々コメントを書いてくれる松理さんの事を紹介ここで少し紹介します(松理さんいいですよね)
松理さんこと松浦理博氏は安倍山系 -登山道詳細-」の上・中巻を2009年と2011年に発行しております。
本の内容は拝見していないため案内できませんが、北のピ-クや444m峰でお会いしたという事は、一般の
登山道に限らず、およそ踏み跡のある所は全て紹介してくれてあるのではないかと思います。
さらに今年の春には、高草山・満観峰の大崩山塊や日本平の周辺を網羅した下巻を出版予定しているそうです。
松理さんは、このような安倍山系の詳細案内をするのが「自分の使命」だと感じているそうです。

 使命感に燃えている松理さんと比較して、何と程度の低い私なのだろう。いや自分と比較すること自体が
おこがましい事だ。私の低山歩きの目的は、ゴールで乾杯する程度の事なのだから。
こんな私でも5年前には大崩山塊の全コース紹介と、山塊に含まれる寺や神社、城跡、三角点、草花などを
総合的に案内するHPの作成に取り組んでいた。一応完成し公開していたのだがパソコンを入替えたときに
未完成のデータを転送して壊れてしまった。その後修復に挑戦していて、コース案内は9割方終わったが、
他の項目の修正が遅々として終わらない。
理由は簡単でHPを見てくれる人が殆どいなく、HPの1年間がブログの1日分にもならない状態です。
だいたいHPの管理人本人が長ったらしいアドレスを覚えていないし、検索するワードも分からない状態だ。
こんな状態なので修復する意欲は無くなってしまいました。
しかし松理さんにお会いして再度HPに挑戦しようかと思い始めました。松理さんは紙ベースで、私はネット上で
詳細なコースを案内して大崩山塊を歩く人の役に立とう。と、でもどうなるか-----------
一応HPのアドレスを紹介しますのでご意見などを聞かせてください。
   http://www.geocities.jp/s_kiisan/index.htm

 またここで30分ほど話し込んでしまい歩き出したのは1時10分。時間的にはまだ何処にでも行ける時間だ。
林道を100mほど歩いて行くと前方には見た事のある風景が。そう28号峰への林道の分岐点でした。
こうなれば先ほど決断したように28号峰から池の平に行くしかないと、連続3回目の28号峰の登りに向かった。

 28号峰の登りはきつく感じるが、444m峰と比べてどうだろう、或いは高草山の石脇口に比べたら----
主観的には28号峰、444m峰、石脇口だが客観的には分からない。そこでこんな事を思いついた。
      山頂標高 登り口標高   差    直線距離    角度
28号峰  318m    171m    147m    223m    56.6°
444m峰  444m    136m    308m    730m    22.9°
高草山   502m    213m    289m    1100m   14.7°
 (登り口標高は地理院Web地図、直線距離はマピオン地図の距離測を利用した)

こうして見れば28号峰の登りがいかにきついか分かるが、距離が短いのが救いです。
どうですかこの方法は、余り正確ではないが主観的よりは正しそうな気がするが。

 一汗かいて28号峰の尾根に着くとタラの木が目に付いた。ここの西側の斜面は最近樹木を伐採したのか
低木だけが生えていて、その中にタラの木がチラホラ見える。春に来ればタラの芽の土産があるかもしれないな。

 高草山からの尾根道に合流し、今日は北のピークへと向かって歩き出す。若干下り勾配の尾根道が何と楽な事か。
池の平に14時30分到着

 
                池の平                        道の下がほじれていた
          池の平の地図

 池の平から案内標識に従って下り、茶畑の出口に赤い目印のテープを巻いておいた。これで次回は上りの時も
間違いなく歩く事が出来るだろう。
前回この道を歩いたとき、時石から農道までが「通行禁止」になっているが、支障なく歩けると紹介した。
今回そこを歩いてみると、下っている時は気づかなかったが、下から上の道を見たら道の下が一部崩れていた。
大袈裟に言えば道が庇状になっているので、谷側を歩けば崩れるかもしれません。矢張りここは指示に従い
歩くのは止めた方が無難でしょう。
ただ、池の平から下って来た時は回り道の表示はあるが、時石から池の平に向かう登りは分かりにくい。
時石で池の平への通行禁止の標識を見て、潮見平に向かい山道から農道に出る分岐点には潮見平への
標識は有るが池の平への標識が無い。
池の平に向かうときは、この農道を少し下り、次に農道の分岐する所で、右の上りの農道に行かないと池の平へ
行く事が出来ない。相変わらずこのコースは一方通行を貫くつもりのようだ。
この先は赤いテープを見落とさないで行けば、近道になるハイキングコースを歩く事が出来ます。

 今迄池の平から時石の道は何回も歩いているが「大杉」の標識が有るのにも拘らず、大杉を見た事がなかった。
近くのミカン畑の農家の人に聞いても「有るには有るが周りに杉の木があって分からない」との事だった。
それが今回歩いてみると「ここは大杉」の石碑と案内板が設置されていて、大杉の前の木が伐採されていた。
案内板によると「大杉の落枝や枯葉などを家に持ち帰り、焚き付けや薪にして使うと、一家総死か一家総病に
なると言い伝えのある、ありがたみの無い大木です。」
とあった。そうか、そのため今まで隠してあったんだ。

          
           顔を出した大杉                          時石

 神(みわ)神社については、今までに何回もブログで紹介してきたので簡単に紹介します。
 奈良県桜井市三輪にある大神(おおみわ)神社は、日本最古級の神社で本殿は無く、三つ鳥居の先にある
三輪山を神体として崇めた、古代信仰の形態を残している神社です。ここ神神社も奈良の大神神社と同じ神を
迎え入れて、同じ三つ鳥居の先の山を神体として崇め、悪病退治を祈願している。
また神社の地元の地名も、大神神社の場所と同じ「三輪」と名付けられている。
 これを知った当初は、この三つ鳥居の先の御神体の山はてっきり高草山だと思った。だが何故三輪山ではなく
高草山か理解できなく、きっと高草山の名前は後世になって変えたのだろうと思っていた。
だが高草山の名前は江戸時代の古文書や、文明五年(1473)に藤枝の蓮華寺池公園の高台で
「富士はなお 上にぞ見える 藤枝や 高草山の峰の白雪」とも謳われている。
そうなると高草山改名説は成り立たない。しかも高草山山頂にある社は「高草山大権現」で神でも三輪でもない。
さらにその社は神神社の方角に後を向けた格好で建っている。

 
                神(みわ)神社                       三つ鳥居
           神神社の地図

 そして今日は方位磁石と地図で三つ鳥居の先を調べてみようと思っていた。
高草山は三つ鳥居の下から見る事が出来ないが、見える範囲の一番近い場所からは北北東30°の方向にある。
一方三つ鳥居の向きは東北東50°位の向きに建っているので高草山とは一致していない。
しかし三つ鳥居の先を伸ばしていくと三角点のあるピークに到達する。ならば神神社の神奈備(かんなび=
神が居ます場所、神が隠る所)の山は、この三角点のピークではないのか。
と妄想的歴史観は叫ぶのですが。

 大崩山塊の三角点の調査をやるには今が一番向いている時季だが、今日はもう4時に近い。とかなんとか
理由をつけて行かないのだからどうしょうもない。さっき松理さんの使命感に感心して自分もと思ったのに
早速逃げている。これではHPの完成は何時になる事やら。

 
        朝比奈川の河津桜の蕾は固い                  と思ったらこんなのもありました

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1 コメント

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Unknown (松理)
2014-02-08 19:20:58
>松理さんいいですよ
 全く問題ありません。

>私はネット上で詳細なコースを案内して大崩山塊を歩く人の役に立とう。
 コースの紹介ではありませんでしたが,石部峠から314m峰経由の情報など,私にも有益な情報があります。
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