はぐれ遍路のひとりごと

観ながら歩く年寄りのグダグダ紀行

駿河一国33ヶ所(きっかけ)

2009-11-17 15:32:13 | 寺社遍路
 掛川歩こう会で面識をもてた黄色い麦わら帽子さんから返信のメールが来た。
その中に「遠州33ヶ所観音巡りも良いが、そちらには駿河33ヶ所観音巡りがある」と教えてくれた。
そう言われればタクシー乗場などで見たことがあるような気がして早速ネットで調べてみると。
ありました、ありました。
なんと我家から10kぐらいの所にあるお寺が1番で33番は沼津のお寺だ。
これなら遠州より先に地元の駿河の方を咲きにやらなければならない。
更に見ると番外が熱海の寺になっている。熱海は11月18日の高校の同窓会の場所だ。中々タイミングがいい。
それでは様子見にと1番の清水寺に行く事にした。
このお寺、名前を聞いた事はあるがまだ一度も行ったことがない。場所をカーナビにセットして出発。

 お寺は藤枝市の総合グラウンドの上の山の中腹にあった。
境内に入りお参りを済ませてから受付に行くが誰も居ない。
庫裏のほうにまわり呼鈴を押して出てきた女性に納経帳があるか尋ねると思いがけない返事が返ってきた。
「若しよろしかったら、この納経帳をお使いになりませんか。これは先日団体の申込があり納経帳を支度をしておいたらキャンセルになったもので、日付さえ直せば使えますが」と既に記帳済みの納経帳を見せる。返事をためらっていると
「あっ代金は要りません。このまま処分するのでは、もったいないと思いまして」
これは神様がいや仏様が私に駿河33ヶ所を回れと暗示しているのだ。
「有難うございます。頂きます」と喜んで返事をした。
前の日付の上に和紙を貼り今日の日付の入った納経帳を手に再度お参りに行く。
今度はお賽銭を気前よく100円も入れてしまった。そして般若心経を唱える。

 般若心経?嘘を言うな? と思うでしょう。でも間違いなく般若心経を唱えました。
何しろこれでも私は四国も秩父も2度づつ遍路をしたのですから般若心経の一つや二つ----
実は本当に四国を歩いているうちに暗唱できるようになったのです。
札所では太子堂と本堂で唱えるので日に何度も何度も般若心経を読んでいるうちに、ようやく唱えられるようになりました。
ただリズムや節やイントネーション、速度など全て自己流で世界に一つの般若心経ですが。
葬式などに列席して聞くと、その宗派にによって速度がかなり違っていたり、イントネーションも違く聞こえます。
きっと宗派同士の交流が余り無くお互いに少しづつ少しづつ変化して方言のようになったものなのでしょう。
だから自己流の般若心経でも恥ずかしくない筈だ。  と思うが人前では声を出して唱えた事のない私です。

 そんな訳で番外の寺は一つだけ離れた場所にあり、そこの熱海には同窓会で行く機会がある。それに納経帳が思わぬ形で手に入った。
これでは「駿河一国33ヶ所観音霊場巡り」をやらなければならない。やらなければ男がすたる。

 調べてみると駿河33ヶ所は藤枝=6 島田=3 岡部=1 焼津=1 静岡=9 清水=3 由比=2 蒲原=1 富士宮=1 富士=2 沼津=4となっている。
これを全て歩いてで回る事にするが一気打ちでなく区切り打ちにする。
区切りの繋がりは前回止めた地点から次回は歩き始める。ただ最後の番外は熱海の駅から寺までの往復とする。
原則こんなものでよいだろう、がいつから歩き始めるか。
番外は明日同窓会で熱海に行くのでその時歩くとして1番は。

 当面やらなければならないのは大崩山塊の全踏破だが、これはあと4コースほど残っていて、こちらを優先したい。
となると来年になってから歩き始めるしかない。
それでは3月までに歩き終わって4月一杯でその様子をHPにアップする。
よし! この予定でいこう。
これなら月2回は掛川歩こう会にも参加できるだろう。

 それにしても色々制約を作る事が好きな男だと我ながら思う。
しかし意志が弱い男は不言実行では全て中途半端になってしまう。
人に言いふらして、遣らざるを得ない状態に追い込む有言実行でしか物事が完結しないのだから仕方ない。

 今、外は雨。明日はどうなるか。
何しろ同窓会に出席するのだからドロドロの服ではなー 。また悩みが出来てしまった。

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