はぐれ遍路のひとりごと

観ながら歩く年寄りのグダグダ紀行

本栖湖一周 1

2016-11-08 09:16:15 | 低山歩き
歩行記録   H28-11-6(日)
歩行時間:7時間40分   休憩時間:1時間50分   延時間:9時間30分
出発時刻:6時00分     到着時刻:15時30分
歩  数: 31、232歩(推定距離23.2km)    GPS距離16.5km
行程表
 本栖湖P 0:20> パノラマ台入口(本栖隧道前) 0:50> 烏帽子岳 0:15> パノラマ台 0:50> 中之倉展望地(分岐・峠) 0:55>
 中之倉山 0:25> 佛峠 0:25> 湖畔車道合流(憩いの森キャンプ場) 0:15> 竜ヶ岳登山口 1:05> 端足峠 0:55> 竜ヶ岳
 1:05> 湖畔車道 0:20> 本栖湖P


                             夜明け前の富士山(朝霧高原)

 霧氷が手近な愛鷹の越前岳や本栖湖の竜ヶ岳で見えると聞いて一度は見て見たいと思った。
だが私の車にはスノータイヤもチェーンも無い。となるとバスを頼るしかないが、越前岳の登山口十里木にはバスの便が無い。
一方竜ヶ岳には富士宮駅からバスの便があるので何とかなりそうだと思っていた。
それにしても雪のある時期に一度も歩いていな山に入るわけにはいかないと、雪の前に竜ヶ岳の下見をすることにしました。

 霧氷見学のコースは既に頭に描いてあり、国道139号の “本栖入口” でバスを降り、本栖湖湖畔から石仏経由で竜ヶ岳に登る。
帰りは端足峠から静岡県側に下り “根原” バス停に戻る予定だ。
ただ今回の下見で同じコースを歩くにしても、このコースでは距離が短く他県までわざわざ足を延ばした甲斐がない。
それなら以前から考えていた本栖湖の周りの山を歩く 「本栖湖一周」 をやってみる事にしました。

 コースは本栖湖P-烏帽子岳-パノラマ台-中之倉岳-仏峠-湖畔車道-端足峠-竜ヶ岳-本栖湖Pとしたが、距離はともかく
結構時間が掛かるようで、私が参考にしたネットには7時半に本栖湖を出発し、半周回って最後の竜ヶ岳登山口に着いたのは2時で
6時間30分掛かっていた。
ネットの人はそこから竜ヶ岳に登ると駐車場まで4時間は掛かるとみて、竜ヶ岳は諦め湖畔の車道を歩いて駐車場に戻っていた。

 なら私もこの登山口を最後の関門として、ここに1時までに到着しなければ竜ヶ岳を諦める事とし、それから出発時間を逆算して
6時30分とした。そうなると家から本栖湖までは新東名を使っても2時間程度は掛かるので、家の出発を4時とした。

 天気は最高。今日のコースは富士山がメインだが、その本命もバッチリ見えている。幸先良さそうだ。


                      パノラマ台入口付近の本栖湖湖畔から(右端は竜ヶ岳)

 本栖湖の駐車場に5時50分に到着。
パノラマ台の登山口までは車道を歩けば近いし楽だが、平地から見る本栖湖と富士山を見たくて、湖畔を通る東海自然歩道の
標識に従い遊歩道に入ったが、その思惑は成功した。

 
                パノラマ台入口                              烏帽子岳の道

 東海自然歩道が車道に合流した所にバス停 “北の山” があり、そこからも樹林の中に道は続いているが、烏帽子岳には次の
バス停 “本栖隧道” の所から入った方のが近いようだ。入口には大きな看板もある。
イラスト部分が外れ落ちた看板と標識の所で東海自然歩道と別れ、烏帽子岳は左に鋭角に曲る。
大きく九十九折に登っていく雑木林の道は、枯葉も柔らかく歩き易く思ったより容易に烏帽子岳山頂に着いた。

        
                   烏帽子岳の三角点                           烏帽子岳のNHKのアンテナ

 標高1257mの烏帽子岳山頂には三等三角点の 「烏帽子ヶ岳」 があったが、三角点に付き物の白い杭は見当たらなかった。
その隣のNHKのアンテナ塔はあまり高くなく小型なアンテナ塔だが、これが思いのほかに竜ヶ岳や本栖湖畔から良く見えて
場所の確認に役にたった。

 
                 ススキと富士山                             御坂山地と西湖

 こんな景色を独り占め。誰かが “富士には月見草が似合う” と言ったが、ススキも似合っている。
御坂山地の下に湖が見えているが多分あれは西湖だろう。もっと近くに精進湖もある筈だが木などに邪魔され見えなかった。
その方向に下る道が付いているが、これが湖周りの尾根の道だろうか? それにしては向きが違うと方位磁石で確認すると。
えー!富士山が南にある。そんな馬鹿なと再確認しても南で、西湖は西の方角だった。
頭で考えると富士山は東か北の方角にある筈で、南にあるとは考えにくいが、地図を持っていない悲しさで確認をしようがない。
で、私の進む道はこの西への下り坂? 方角はともかく西湖の方に向かって下るのはおかしい。と更に道を探すと、登ってきた道と
反対側の北に延びる尾根道があった。北に延びる道が一周コース?と思うもののこの道しかなさそうだ。
標識はないがこんな事で悩むのは私ぐらいなものだろう。情けない。
 (家で地図を見れば何のことはない。ここは山梨県で富士山より北に来ているので、富士山は南か東に見えるのだった。)


                  パノラマ台                             御坂山地と西湖・河口湖

 烏帽子岳を出ると正面に小高いピークが見えた。あれがパノラマ台かと覚悟を決め鞍部に行くと、道はピ-クを避けて左に向って
行く。二つ目のピークのコルに着くと今度は道はピークに向かって行く。いつかはピークに行かなければならないので早く登った方が
良い。それにしてもここの道も烏帽子岳への道と同じように、自然林の中の明るく歩きやすい道だった。

 パノラマ台も思ったより容易に到着。山頂の標高は1328mで烏帽子岳より高いが三角点は無かった。
山頂には早くも2組の男女のパーティーがいたが、その内に次々とハイカーが来る。それも私が歩いて来た道とは逆からだ。
この人たちは私とは逆方向の本栖湖一周をやるのだろうか? それにしても登山口は何処だろう? 途中に中之倉峠があったが
そこから登ってきたのだろうか? 理解はできなかったがそのままに。中之倉峠に行けば分かるだろうと。

 富士山のパノラマ台は、ここと山中湖のパノラマ台の二つがある。山中湖の方は “富士山麓道” で歩いた時に寄った事があるが、
眼下に山中湖が見え、その横に聳える富士山の景観は見事だった。それを見ているのでここのパノラマ台の景色に興味があった。
で、感想は・・・・・


                                子持ち富士(大室山)と富士山

 富士山が子を抱いているように見えるということで「子持ち富士」と呼ぶそうです。
フーンという感じ。


                                御坂山地と精進湖

 烏帽子岳では分からなかった精進湖が、こんな近くに見えていた。

 
                精進湖への分岐                            ここも気持のよい道

 パノラマ台を出てすぐに 「精進湖」 の標識があり、さらに2分も行った分岐に 「三方分山・精進湖」 の標識があった。
道はそっちの方が太くてはっきりしていて、下から登ってく人もいる。どうやらパノラマ台に次々と登ってきた人たちは、ここから来た
ようで、多分本栖湖一周はやらないのだろう。

 これから行く一周コースは、標識の 「下部町」 の方に行くしかないが、下部町ではなんとも分からない。そのためか新しい標識が
建っていて 「見延町中之倉」 とある。更にその下には 「千円札の逆さ富士展望地」 ともある。
そう云えば本栖湖にはお札の図案になった場所の展望台があると聞いた事がある。果たして今日その場所を通るのだろうか。
縦走路に面していれば眺めてみたいが、離れていたらどうしよう? 俺の事だ多分行かないだろう。

 ここからの道も気持よく歩きやすい道が続き、しかも下り坂ときている。
最近は歩き出しからだるさをを感じ、不調の歩きが多かったが今日はすこぶる快調だ。その原因らしき事が一つある。
私は古希を過ぎた今になっても初めての所に行く前日は、その期待と不安で 「遠足の前の日」 状態が続いている。
前回の大谷嶺も殆ど “起きては現 寝ては幻” 状態で一晩過ごしたための不調ではないかと考えていた。
そこで今回は寝る前に睡眠導入剤を服用してみると、結果は大成功!で、目覚ましが鳴るまで熟睡する事が出来た。
マーそんな事も快調の原因なのだろう。それに今日は肌寒いのも良いのだろう。

 
                本栖湖への分岐                                中之倉峠

 思ったより長い下りが続き、今に湖畔に降りてしまうのではないかと心配になるくらいだった。
ようよう湖畔への道の分岐に着いた。そこの標識には 「千円札逆さ富士の展望台」 の案内と、上には 「中之倉峠・佛峠」の表示に
なっていた。
そうですよ、こうじゃなきゃぁ山の標識はね。さっきの下部町とか身延町中之倉では正直分かりにくい。

分岐から少しの登った所に 「中之倉峠」 の小さな標識が取り付けられていて、その峠名の下にこんなことが書いてあった。
 「(奥)旧五千円札の富士山撮影場所」 エーェ! チョッと待った。下の標識は五千円札だったのに、ここでは千円札になっている。
果たしてどちらが正しいか楽しみが出来た。それにしても最初に書いてある(奥)とは何だ? 奥にその場所があるということか?
ならこの尾根筋に展望台はありそうだ。最初良ければ全て良しだ。

         
                   南アルプスが見えた                               展望台の表示

 稜線の右側には南アルプスらしき雪を被った山が見えている。パノラマ台からも雪山は見えたが遠くて上の部分しか見えないので
余り魅力は感じない。以前は雪山が少しでも見えただけで興奮をしたが、最近は見慣れたせいかこの位では感じなくなってしまった。
慣れとは恐ろしものだ。

 展望台の表示がありその奥には人工物が見えていた。

                  
             更にこんな案内も                              アレー!!

 アレー!! 入口が封鎖されている。貼紙には 「関係者以外 立入禁止」 となっている。 そんなー
さっき最初良ければ全て良しと感謝したばかりなのに・・・・・  奥にはがっしりした木造の展望台が見えているが・・・・・・

        
                 千円札                                  旧五千冊
 
 ここから見た景色が千円札に似ているか、旧五千円札に似ているか気になりますよね。   では、下の写真と見比べてください。
 (貨幣の複写は問題が生じそうなので、ネットから見本とされるものをコピーしました)


                           逆さ富士は無いけど似ているかな?