みちのくの山野草

みちのく花巻の野面から発信。

追悼文の寄稿依頼

2020-07-24 12:00:00 | 甚次郎と賢治
〈『追悼 義農松田甚次郎先生』(吉田六太郎編)、吉田矩彦氏所蔵〉

 それにしても、106名もの追悼文はどのようにして集まったのであろうか。そこで、資料集『松田甚次郎追悼文』を見てみると、その中に、



が貼り付けてあった。どちらも似たような文面だから、ここでは後者(葉書の裏面に印刷されたもの)を示すと以下のとおりである、
 野の師父 松田甚次郎先生の御逝去は私たちを心の底まで泣かせました。ほんとに残念でたまりません。今、實りの稲田の中から「こんな大きな穂になつたぞ」とまるで自分の子をいたはるやに稲穂を撫でる先生の姿があらはれて来るやうに思へてなりません。たしかに先生は生きてます。土の教へは嚴としてあります。私たちは先生の貧しい弟子として今こそ涙をふいて起つべきを思つてます。そしてせめて先生の農魂を慰めいたさうと「二十一回猛士」誌よつて追悼号を発刊いたしたく存じます故何分にも先生に関する御記憶をたどり、追悼のご寄稿御願いたし度存じます。御繁忙中まことに恐縮ですが、玉稿一本御願いたします(ハガキ利用下さい)
        八月廿八日
  送り先
        岩手県紫波郡見前村津志田 柵山方神民塾
                吉田六太郎
 つまり、吉田六太郎が松田甚次郎縁の人々に甚次郎追悼の寄稿をお願いしたことによって、これだけの沢山の追悼文が集まったのだった、ということになりそうだ。

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 私は非専門家。
 賢治の甥の教え子である著者が、本当の宮澤賢治を私たちの手に取り戻したいと願って、賢治の真実を明らかにした『本統の賢治と本当の露』は、「仮説検証型研究」という手法によって、「羅須地人協会時代」を中心にして、この約10年間をかけて研究し続けてきたことをまとめたものである。
 そして本書出版の主な狙いは次の二つである。
 1 創られた賢治ではなくて本統(本当)の賢治を、もうそろそろ私たちの手に取り戻すこと。
 例えば、賢治は「ヒデリノトキニ涙ヲ流サナカッタ」し「寒サノ夏ニオロオロ歩ケナカッタ」ことを実証できた。だからこそ、賢治はそのようなことを悔い、「サウイフモノニワタシハナリタイ」と手帳に書いたのだと言える。
 2 高瀬露に着せられた濡れ衣を少しでも晴らすこと。
 賢治がいろいろと助けてもらった女性・高瀬露が、客観的な根拠もなしに〈悪女〉の濡れ衣を着せられているということを実証できた。そこで、その理不尽な実態を読者に知ってもらうこと(賢治もまたそれをひたすら願っているはずだ)によって露の濡れ衣を晴らし、尊厳を回復したい。
〈目次〉

 現在、岩手県内の書店での店頭販売やアマゾン等でネット販売がなされおりますのでどうぞお買い求め下さい。
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           〒025-0068 岩手県花巻市下幅21-11 鈴木守
                      電話 0198-24-9813
             
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