みちのくの山野草

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地涌の菩薩への付嘱

2018-08-03 10:00:00 | 法華経と賢治
《『100分de名著『法華経』』(植木雅俊著、NHK出版)の表紙》

 では、今度は「地涌の菩薩への付嘱」という項についての解説を読んでみよう。
 それは第二十章「如来神力品」において述べられていることについてであり、この章で
 はじめて滅後の弘教の付嘱<*1>がなされます。まず付嘱されるのは地涌の菩薩です。
 地涌の菩薩たちは、世尊<*2>に向かって合掌して言いました。  
 
 「世尊よ、如来が完全なる滅度に入られた後、世尊のブッダの国土が何であれ、どこであれ、すべてのブッダの国土において、世尊が完全なる滅度に入られた所で、私たちはこの法門を説き示すでありましょう。世尊よ、私たちは、受持、読誦、教示、解説、書写の実行のために、このような勝れたこの法門を願い求めています」

 この言葉を聞き、文殊師利菩薩が負けじと「わたしたちにもやらせてください」というのですが、釈尊はそれに全く応えず、地涌の菩薩だけに付嘱します。…(投稿者略)…
 あなたたちはすでに教えを広めるのに完璧な状態であるから、あなたたちがやりなさいと認めたわけですね。
             〈『100分de名著『法華経』』(植木雅俊著、NHK出版)109p~〉
というものであった。

 さて、この項のこのような解説の理解や解釈は私には現時点では到底覚束ない。そして一方で、この解説も残すところわずかとなってしまったのでなおさら不安も増してくるのだが、まずは残された項を学んでみて、その後でさてどうなるのかなと考えることにし、今回はここで終わりにしたい。

<*1:投稿者註> 広辞苑によれば、
【付嘱】
①言いつけてたのむこと
②わたし伝えること。
<*2:投稿者註> 広辞苑によれば、
【世尊】
 仏の尊称。特に、釈迦牟尼の尊称。仏十号の一。
           〈共に『電子辞書PW-M800』(シャープ)所収の広辞苑より〉

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