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「Wikipediaの高瀬露」の編集者にお願い

2019-01-06 08:00:00 | 検証「Wikipediaの高瀬露」
《『宮澤賢治幻の恋人』(澤村修治著、河出書房新社)》

吉田 それはほぼ間違いなく、あの石井洋二郎氏があの式辞で警鐘を鳴らしたことが、賢治研究の分野でも例外なく起こっているということの証左だ。
鈴木 私もここまで十年間程、賢治研究の分野で実証的検証をしてきたわけだが、同分野もそれはたしかに例外ではなかった。まさに、石井氏が嘆いているように、
と言わざるを得ない。
吉田 たとえばそれは、あの〔聖女のさまして近づけるもの〕は少なくとも高瀬露でないことぐらい、少し調べただけで直ぐ判るのに、賢治研究家の誰一人としてそれを未だ為していないから、鈴木はなおさらそう言わざるを得んだろう。
荒木 もしかすると、それは少なからぬ賢治研究家は薄々気付いているのだが、それを公には口に出せないのはその学界の構造的欠陥がもたらしているということはないのかな。
吉田 たしかにそれは言い得て、
・バイアスのかかった賢治研究家の一方的な決めつけ
・風聞や噂話程度のものを、あたかも事実や真実かの如くに断定して活字にしているという安易さ
・「賢治を困らせた」というよりは「賢治が困らせた」ということも十分あり得たのに、それを言出せないという為体
・一次情報に立ち戻って自分の頭と足で検証してみる、という物書きとしての基本をおろそかにしているという手抜き
・そのままの引用、そしてその孫引き、はては、さらにひ孫引きという安易な連鎖
・etc.
など、挙げれば切りがないほどだ。
鈴木 今回私は、風聞や噂話程度のものを活字にしたり、「Wikipediaの高瀬露」において公にしたりすることによって、高瀬露の尊厳を傷つけ人権を侵していることが現実に賢治研究家やその周辺に起こっている、しかもその程度は相当深刻であるということを認識した。
吉田 しかも実質的に、それが野放しにされている実態に今あるわけだが、殆どの賢治研究家がそれに無頓着であったり、等閑視していることに僕もはほとほと飽きて果ててしまった。
 だが、呆れているだけでは駄目だ。我々は地元の花巻に住んでいるわけだからなおさらのこと、ここは逆に抗議するのではなく、
  「Wikipediaの高瀬露」についてはあまりにも「あやかし」などが多いので、編集者におかれましては、是非記述内容の再検証を、地元花巻に住まう私たち三名は請願いたします。
ということではどうだろう。 
荒木 うんいいな、異議なし。
鈴木 もちろん私もだ。
吉田 ついては、「Wikipediaの高瀬露」の編集者が我々のこの話し合いに気付いてくれることを今は切に願おう。
鈴木 そしてまた、「Wikipediaの高瀬露」の編集者や澤村氏にはついつい厳しい言い方になってしまいましたが、それは高瀬露の濡れ衣を晴らしたいという想いからですので、これは人権問題に関わることですのでどうかお許しを願います。

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 賢治の甥の教え子である著者が、本当の宮澤賢治を私たちの手に取り戻したいと願って、賢治の真実を明らかにした『本統の賢治と本当の露』

             〈平成30年6月28日付『岩手日報』一面〉
を先頃出版いたしましたのでご案内申し上げます。
 その約一ヶ月後に、著者の実名「鈴木守」が使われている、個人攻撃ともとれそうな内容の「賢治学会代表理事名の文書」が全学会員に送付されました
 そこで、本当の賢治が明らかにされてしまったので賢治学会は困ってしまい、慌ててこのようなことをしたのではないか、と今話題になっている本です。
 現在、岩手県内の書店での店頭販売やアマゾン等でネット販売がなされおりますのでどうぞお買い求め下さい。
 あるいは、葉書か電話にて、『本統の賢治と本当の露』を入手したい旨のお申し込みを下記宛にしていただければ、まず本書を郵送いたします。到着後、その代金分として1,620円(本体価格1,500円+税120円、送料無料)分の郵便切手をお送り下さい。
      〒025-0068 岩手県花巻市下幅21-11 鈴木守
               電話 0198-24-9813

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