お愉しみはココからだ!!

映画・音楽・アート・おいしい料理・そして...  
好きなことを好きなだけ楽しみたい欲張り人間の雑記帖

「みているだけでは夢ではない。それは星だ」

2009年01月18日 | ドラマを愉しむ
韓国ドラマを見出してから気付いたのですが、日本のドラマがやたら子供っぽく感じます。最初に感じたのは、「ホテリアー」をほぼ同時期に韓国オリジナル版と上戸彩主演の日本版を見比べたときでした。出演している俳優たちがやたらと幼く、学芸会の出し物のように感じました。

「冬ソナ」の頃と比べると、さすがにベタッとした恋愛ドラマな無くなり、私のようなシニア男性でも気恥ずかしくなく見られるドラマが多くなっています。時代劇よりもラブコメと呼ばれる軽い恋愛ドラマの方が好みですが、日本ドラマと違ってそれなりの大人でも楽しめるドラマが多いように思います。

「マイ・スウィート・ソウル」はその中でも秀逸で、これといった大きな物語がある訳でもなく、普通の31歳OLの日常の中で経験する出逢い、恋愛、別れ、が淡々と描かれ、淡々とした流れの中でも、しっかりと主演女性の生き方が描かれていて、このようなドラマが作れる韓国TV界は、いまや日本よりも上に行ったのではと思いましたね。

中には、ティーンエイジャー向けと思われるドラマもありますが、年配であろう日本の韓ドラ・ファンのことを考えて、各局はそれなりの大人が観られるドラマを選んでいるからであろうと思うのだが、それでも最近の日本ドラマに比べると、面白いモノが多い。(因みに、私が面白いと思った日本ドラマは「夢をかなえるゾウ」でした)

私が面白いと感じる韓国ドラマには必ず主人公の心の叫びといったような台詞があります。このような台詞は日本ドラマには見つかりません。

「ベートーベン・ウィルス」という音楽をテーマとしたドラマの中の台詞なのですが、有名な指揮者(という設定)が、若い主人公2人に言う台詞。ただ夢見るだけではダメで、実行しろ。失敗がなんだっていうんだ。失敗を経て人間に色が付いていくんだろう、そんな内容の台詞でした。

この「ベートーベン・ウィルス」はなかなかのドラマ。ノダメの二番煎じかと思って見始めたのですが、ドラマ内の人物たちがしっかりと描かれている。ダメ楽団の指揮者となった世界的に有名な(という設定)指揮者、カン・マエの偏屈な性格も、回を追っていくごとに、彼なりの複雑な生き方から自己防衛のために作ったガードであることが分かるし、主演の男女2人、それにその脇役であるボケが始まりかけた老人、すべてを犠牲にして家族に尽くしてきたのに理解されていない主婦、貧乏であるために自分の好きな音楽に打ち込めず、、逆にそれを世間のせいにしている貧乏学生等々、登場人物たちがイキイキしており、それぞれのキャラがよく分かるのです。日本のドラマは、人物の描き方が足りてないのが韓国ドラマを見ているうちに分かりましたね。韓国ドラマは決して一時のブームではない力があります。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする