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鈴木すみよしブログ

身近な県政にするために。

地元慰霊祭で遺族代表が訴えたこと

2025年04月18日 | 議会活動
令和7年4月18日(金)

 4月5日の土曜日、桜が満開となった地元にある岳南忠霊廟では、令和7年度の慰霊祭が開催され、参列させていただきました。ここには、大東亜戦争までの地元から戦地に赴き、尊い犠牲となった936柱が祀られています。

 例年4月の第1土曜日には、一社 岳南忠霊廟奉賛会が主催して、慰霊祭が開催されており、私も市議に初当選した平成11年から毎年参列させていただいています。
 あれから25年間、慰霊祭の様子をずっと見守ってきましたが、遺族会は高齢化し、参加者もかなり少なくなり、全国でも同様な状況下で、戦争の悲惨さや平和の尊さを考える機会が少なくなっていることに憂いを感じています。

 今年は、戦後80 年という節目の年にあたります。戦争体験者が高齢化する中、次世代に戦争の記憶や記録を継承することが、ますます難しくなっています。
 このため、県では若い世代の沖縄追悼式への参列を支援するとともに、戦争体験者が語り継ぐ様子を映像として残し、平和の尊さを次世代へ継承する事業を計画しています。
 しかし、県が関われる部分は決して多くありません。県内各地に戦争と平和を考える機会を維持していくことが大切で、慰霊祭はその重要な役割を担っています。

 慰霊祭の遺族代表の挨拶で、以下のような内容がありました。
 「ウクライナが他人事とは思えない。どうするべきかと思っても、何もできないジレンマに陥った。奉賛会役員会の折に、『この忠霊廟から平和という文化を発信しよう。No War Peace First (戦争はだめだ。平和が第1だ。)』が提案された。そして、8月15日は『平和祈念 慰霊の日』として祭日にし、遺族だけでなく、国民全体で戦争と平和を考える機会にしていきたい。」と述べていました。
 遺族として、父を失いその面影すら記憶になく、母親が大変苦労して育ててくれたことに感謝している。このことを多くの人に共有していただき、世界で今もなお戦いが繰り返されている現状を踏まえ、戦争の悲惨さと平和の尊さについて遺族であるか否かにかかわらず、今後もずっと平和を維持するために考える機会を継承していくことを訴えていました。

 式典後、挨拶に立った遺族代表は、私のところに掛けより、再度、彼の思いを強く訴え、遺族ができることは時間的に限られてきたことから、戦後80周年を機会に多くの人に伝えて欲しいと話していました。私自身は戦争の経験はありませんが、遺族の皆さんの思いを大切にし、多くの方にご理解いただけるよう努めていきたいと思います。
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