何かをすれば何かが変わる

すぐに結論なんて出なくていい、でも考え続ける。流され続けていくのではなくて。
そして行動を起こし、何かを生み出す。

後発品変更可の署名のない処方せんを放っておくな

2006-04-08 10:31:30 | くすり雑感
 処方せん様式が変更し、ジェネリックへの変更が処方医に委ねられるようになった。4月に入るまでは(今もかな?)、何を揃えたら良いかとか、質問されたら何と答えればよいかとか、どのように説明しようか、などと、まぁ後発品の調剤をする方向での段取りばかり考えていたようだ。

 開業医で一律にジェネリック変更可とする話も聞く一方、病院では各医師任せで不統一のケースもあるように聞く。医者の胸先三寸といったところか。
 変更可の欄に署名がある場合は、まだドタバタしている感は否めないものの、それなりの対応がとれているし、また時間の経過とともに慣れてくるだろう。

 では、いまだに署名がなかった場合を考えてみると、薬局の都合でモノを見てしまうと、署名なし>処方せんの記載通り>従来通り ということでストレスや混乱なく調剤が進行できそうだ。署名のない処方せんを応需すると、ホッとしていることはないだろうか。

 待てよ。様式変更されて、署名がないということはどういうことなのか。
・患者が望まず、処方医もサインしないケース
・患者は迷っており、処方医が難色を示したり否定的なケース
・患者はジェネリックに前向きだが、処方医が否定的なケース
・患者は強く前向きだが、処方医はそれ以上に否定的なケース

 ここでいう「否定的なケース」というのは、病状経過や体調等から、好ましくないケースを含む。体調が安定していれば構わないが、もうしばらく慎重に様子を見たほうがいいケースを含む。

 処方医は処方せん様式の変更にあたり、診察時にその旨を説明しているだろうか。推測であるが、よほど主治医がジェネリックに前向きでない限り、診察時にその話は出ないのではないかと思う。強く後ろ向きな場合はまず出ないし、申し出があれば変更をする気があっても、話題を出さずに済んでしまうのではないだろうか。

 やはり、ジェネリックお願いカードのようなものは意味がありそうだ。診察室内に、「ご希望のかたはお申し出ください」の掲示もいいだろう。

 薬局では、どういう状況で署名がなかったかわからないが、それは処方時のことであって、与り知らぬことと気にしなくてもいいのだろうか。本当はジェネリックについて相談したかったんだけど言い出せなかった、少し口に出したもののとりつくシマがなかった、そういうケースも少なからずあるのではないだろうか。つまり、渋々従来と変わらない処方せんをもらっている患者さんがいるのではないか、ということだ。

 説明を受け、話し合った末の署名なし処方せんならいいのだ。何もその過程を経ずに来局されているのなら、せめて様式が変わって、選択できるようになったことや、変更希望の有無(強弱)>負担金軽減希望の強さを確認し、変更する場合の手順なりを説明し、少なくとも、何も知らない・知らされないまま、この機会を過ごすことがないよう、薬局が果たす一定の役割があるのではないかと思うが、いかがだろうか 
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