数日前の京都植物園に、小さい人だかりができていました。
近づいてみると、朽ちた木に穿った穴から、コゲラ:小啄木鳥が顔を出しています。
何人かの目で見つめられて、飛び立つでも、引き込むでもなく、不安そうな顔であたりをうかがっています。
野鳥に詳しい方がいて、こんなに大勢で見つめると、ここが危険な場所と判断して、巣を放棄する可能性があるといいます。
子育てを前にして、心無い人間のせいで、せっかくの巣を捨てさすのは可哀相です。
安らかに子育てに入れることを願って、みんな静かにその場を離れたことでした。
むかごとしては珍しく野鳥の便りとなりました。