新・むかごの日記

高槻市に在住の、人間と自然が大好きな昭和1桁生まれの爺さんです。
出かけるときはカメラ連れ。
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ランシンボク:爛心木(学問の聖樹)

2009-04-19 19:45:40 | 植物観察1日1題


昨日のテンダイウヤクと同じく、木の姿より名前のほうが知られている木にランシンボク:爛心木(ウルシ科ランシンボク属)があります。中国の孔子廟に植えられたことから学問の聖樹とされています。日本では岡山県の閑谷学校や東京の湯島聖堂に植えられているのが有名で、阪大石橋キャンパスにも、美智子皇后の叔父さんの故正田健次郎元阪大総長が植えられてものがあります。別名のカイノキ(楷樹)は、直角に枝分かれすることや、小葉がきれいにそろっていることから、楷書にちなんでつけられたといい、孔子の木からクシノキ、ほかにトネリバハゼ、ナンバンハゼなどの別名もあるそうです。
中国・台湾・フィリッピン原産の落葉高木で高さ15~25mになり、偶数羽状複葉(まれには奇数羽状複葉)を互生し、枝や葉に独特の香気があります。
雌雄別株で4月ころ葉の展開と同時に小さな花を円錐形につけます。写真は京都植物園での雄木の蕾です。
閑谷学校のカイノキは、秋の紅葉が見事と聞きます。一度は訪れたいと思いつつ、まだ行けていない場所のひとつです。