新・むかごの日記

高槻市に在住の、人間と自然が大好きな昭和1桁生まれの爺さんです。
出かけるときはカメラ連れ。
目標は毎日1記事です。

チヂミザサ:縮笹(よく見れば驚く形)

2006-11-01 07:10:21 | 植物観察1日1題
稔りの秋とあれば路傍の雑草と言われるイネ科の植物もそれぞれに穂を出し、花をつけ、稔ります。山地や林の中に生える多年草で、冬も枯れない葉が笹に似ていて、縁が縮れているのでこの名があるチジミザサ:縮笹(イネ科ササクサ属)も頼りなげな穂を出しています。
近づいてルーペで見ると思いがけずきれいな白い綿毛様のもの(雄蕊?)がついた花が見えて驚きます。
花序は長さ5~15cmで、6~10個の小穂をつけます。図鑑によるとこの小穂は“長さ約3mmの狭卵形で先が尖り、短い軟毛がある。第1苞頭、第2苞頭とも長い芒がある。両性の小花の外果頴は薄い皮質でやや光沢がある。成熟すると芒は粘液を出し、動物などにくっつく”とありました。
この説明と写真とを見比べてみましたが初学者のむかごにはすこし難解でした。
それでも、この地味な草も、一生懸命花をつけ、子孫を残そうと頑張っていることだけはよく伝わって来きました。
全体に毛が多いものをケチジミザサ、毛がほとんどないものをコチジミザサと区別することがあるそうですが、ふつうは双方をまとめてチヂミザサと呼んでいるようです。