新・むかごの日記

高槻市に在住の、人間と自然が大好きな昭和1桁生まれの爺さんです。
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エビスグサ:夷草(ハブソウで通る)

2006-09-29 06:17:55 | 植物観察1日1題
畑のふちを歩いていると、昔はやった健康食品の名残と思われる草木が見捨てられたように生えているのに出くわします。クコ、コーンフリー、ツルムラサキなどです。一般にハブソウといわれているこのエビスグサ:夷草(マメ科)のもその一つです。
単体のハブ茶として、あるいは複合の健康茶などに必ず入って売られているハブソウの実は、たいていはハブソウではなく近縁のこのエビスグサですが、薬効はほとんど同じといいますからあまり目くじらを立てる必要もないでしょう。ハブ茶をネットで検索すると無数の件数が出ます。エビスグサは必ずしも忘れられたものでもなさそうです。 
種子は漢方では決明子ともいわれ、健胃、便秘に薬効があります。また虫刺されや腫れ物に葉の汁を塗りこむとよいといわれますが、ハブソウの名のもととなった、ハブ(毒蛇)にかまれたときに傷口に塗りこむと解毒になるというのはどうやらまゆつばのようです。
エビスグサは、花後すぐに細長い鞘を豆果伸ばします。花が咲き終わっていないのにもう花の中心から曲がった豆鞘が伸び出しています。