万葉集で詠われている植物で堂々たる第一位はハギの142首です。
万葉集には桜の花見は一首も出ませんがハギの花見は出てきます。万葉人にとっては、ハギは桜よりも梅よりも身近なもので、庭にも植えられていた様子がうかがえます。
ハギ:萩(マメ科ハギ属)は、ハギ属のうちヤマハギ亜属の総称で、ヤマハギ、マルバハギ、ミヤギノハギ、キハギなどを指します。
ハギは生え芽(はえぎ)で、株からすぐ芽が出るという意味です。古くは芽子、芽、波疑、波義など書かれましたが、秋に咲く草という意味の国字の“萩”という字が現れるのは比較的新しく平安時代になってからです。平安時代以降ハギは鹿と組み合わせて歌に詠まれることが多く、鹿がハギを妻として訪れるという言い伝えがあり、ハギは”鹿の妻“鹿鳴草(しかなぐさ)”などと呼ばれ、一方鹿のことを”萩の夫(つま)“ともいうそうです。
写真はミヤギノハギ:宮城野萩で、花期には枝先が地面につきそうに枝垂れて咲きます。この名は仙台の宮城野付近に産出したからとか、美しい花の様子から美称としてつけられたとかの説があります。
万葉集には桜の花見は一首も出ませんがハギの花見は出てきます。万葉人にとっては、ハギは桜よりも梅よりも身近なもので、庭にも植えられていた様子がうかがえます。
ハギ:萩(マメ科ハギ属)は、ハギ属のうちヤマハギ亜属の総称で、ヤマハギ、マルバハギ、ミヤギノハギ、キハギなどを指します。
ハギは生え芽(はえぎ)で、株からすぐ芽が出るという意味です。古くは芽子、芽、波疑、波義など書かれましたが、秋に咲く草という意味の国字の“萩”という字が現れるのは比較的新しく平安時代になってからです。平安時代以降ハギは鹿と組み合わせて歌に詠まれることが多く、鹿がハギを妻として訪れるという言い伝えがあり、ハギは”鹿の妻“鹿鳴草(しかなぐさ)”などと呼ばれ、一方鹿のことを”萩の夫(つま)“ともいうそうです。
写真はミヤギノハギ:宮城野萩で、花期には枝先が地面につきそうに枝垂れて咲きます。この名は仙台の宮城野付近に産出したからとか、美しい花の様子から美称としてつけられたとかの説があります。