簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

金沢駅(JR全線乗り潰しの旅)

2014-01-08 | Weblog
 何度も北陸本線に乗り、乗換でホームに降り立つものの、改札を出て、
町歩きをする機会は有りそうで中々なかった。


(写真提供:石川旅ネット)

 気軽に行けそうなのに何となく行きそびれて久しぶり、そんな金沢の町に、
五木寛之の小説「朱鷺の墓」に触発され出かけてみた。

 主たる目的は、この付近で唯一乗り潰しの終わっていない七尾線を乗り
潰すこと。折角の機会だから小説の舞台、金沢の町中を歩き、名勝・兼六
園の雪景色も見てみたい。



 何年振りかに降り立った金沢の、その駅の大変貌に驚かされる。
駅は高架化され、ホームはすべて雪害対策のため屋根で覆われている。
2015年春の開通を目指す北陸新幹線の工事も佳境を迎えていて、開通す
ると東京までは僅か2時間半ほどで行けるらしい。



 駅舎1階は「金沢百番館」が出来、多くの人を集めている。
おみやげ館、あじわい館、ふれあい館など、5つのエリアからなるショッピン
グモールだ。



 コンコースを抜けるとまず目に付くのが、巨大な編み目状のガラスの大屋
根だ。雨降りに差し出す、雨傘をイメージしたものらしく、「もてなしドーム」
と呼ばれている。雨や雪の多いこの地ならではの施設で面白い。



 また、駅前に目を転じると特異な形状をした巨大な建造物が目に留まる。
古来の楽器・鼓をイメージした門で「鼓門」と呼ばれ、生まれ変わった駅の
シンボル的な存在だ。(続)






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朱鷺の墓(JR全線乗り潰しの旅)

2014-01-06 | Weblog
 ずいぶんと長い間、本箱に眠っていた五木寛之の長編小説「朱鷺の墓」
(新潮社版 昭和44年~53年 全4巻)を久しぶりに読み返し、その舞台で
ある金沢の町を今一度訪ねてみたくなった。



 この小説は、時は日露戦争下、雪深い北陸の古都金沢を舞台に、美貌で
売れっ子の芸妓・染乃と、帝政ロシアの貴族出身青年将校・イワーノフが、
激動の時代に生き抜いた愛の遍歴を描いた長編小説だ。
 書き初めから10年を持って完結した、作者渾身の労作として話題になり、
舞台やテレビでドラマ化もされた。


(写真提供:石川旅ネット)

 小説の冒頭、舞台は金沢の町を見下ろす卯辰山。
染乃は、馴染みの雁木機一郎と、黒く光る屋根瓦の波を越え、日本海に
吹き抜ける風を受けながら遠く海を見つめている。
染乃の育った妓家は、『その卯辰山に近く、浅の川ぞいの一角に有った。
俗に、東と言いならわしているその土地は、金沢の町では最も格式の高い
花街として知られていた。』


(写真提供:石川旅ネット)

 加賀百万石の城下町・金沢は魅力的な町だ。
背後に千メートル級の山々を従え、そこから丘陵地帯が延び、さらに続く
平野部から海岸部に戦災を逃れた低い町並みが広がっている。


(写真提供:石川旅ネット)

 犀川(別名おとこ川)や浅野川(別名おんな川)などが流れる自然豊かな
町中は、観光施設にも事欠かない。
 年中湿度が高く、雨雲・雪雲の発生しやすい日本海側気候で、そのことが
金箔や漆の製造に適し、独特の伝統技術が発達し、工芸や芸能にも見るも
のも多い。それに何よりも美味しいものも沢山ある。(続)


(写真提供:石川旅ネット)



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瑜加大権現

2014-01-03 | Weblog
 これらの社寺に加え、黒住教本部の神道山、雪舟が修行した宝福寺も、岡山
市街地からは米子に向かう国道180号線の沿線に位置している。
そのため、初詣のシーズンには市街地を抜けるあたりから総社市にかけて激しい
渋滞が発生する。



 元々この国道は山陽側の2号線と山陰側の9号線とを結ぶ「陰陽連絡」の幹線で、
普段から通行量の多い道であるが、この時期の込み様は半端ではない。



 何年か前、正月一日に遅い朝食を終え、吉備津神社と、高松最上稲荷を目指した
ことがあったが、市街地を抜けると早々に渋滞につかまり何時間もかけてやっとの
思いで吉備津神社に辿り着いた。



 参拝を終え、再び国道に向けようとするのだが、車列で埋まった国道には中々割り
込めず、ほとんど駐車場に足止め状態で、いたずらに時間だけが過ぎていきやっと
乗ったものの車は動かず、結局最上稲荷に着いた特には日が暮れていた。

 加えて駐車料金が高松稲荷なぞはバカ高く、1000円も取る。
普段は無料なのに、正月だからと言って・・・どうかと思う。
吉備津の500円位なら納得もできるのだが・・・。





 こんなことがあって以来、この沿線での三が日の参拝は止めてしまい、代わりに
由加山に訪れるようになった。
決して渋滞が無いわけでは無いが、幾らかましなようだから。





 由加山は瀬戸内海国立公園の一角を占める山で、倉敷市の南部に位置している。
その山中に、天平時代に創建されたと言う由加山蓮台寺と由加神社本宮が有って、
ここは瑜加大権現と親しまれ、嘗ては、四国の金毘羅さん(金毘羅宮)との両参り
で庶民信仰を集めたところである。



 神社本宮での厄除け、蓮台寺の魔除けと、一気に両参りが出来ると人気で、ここも
正月には大勢の初詣客で賑わっている。(完)




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パワースポット

2014-01-01 | Weblog
 2014年の年が明けた。今年はどんな年に成るのであろうか。
平穏無事、穏やかに健康で過ごせればと願わずにはいられない。

 新年と言えば初詣「良い年になって欲しい」とまずは願掛け。
県下で初詣の定番と言えば、吉備津彦神社、吉備津神社、高松最上稲荷と
言ったところが人気のスポットとして知られている。





 吉備の中山(標高175m)の北東麓に鎮座する吉備津彦神社は、「大吉備
津彦命」を祭神とする神社で、古くから備前の国の一宮として歴代藩主の崇
敬を受けたところだ。
 境内にある摂社・子安神社は古くから縁結び・子授けの神として知られて
いて、最近では良縁を願う女子のパワースポットとして信仰を集めているらしい。







 その中山の北西麓には、旧吉備の国の一宮・吉備津神社があり、吉備津
彦神社とは2kmも離れていない。
「大吉備津彦命とその妻」を祭神とする本殿と拝殿は、室町時代初期に再建
されたもので独特の造りは吉備津造り(比翼入母屋造り)と称され国宝に指
定されている。
 夫婦が祀られていることから縁結びや夫婦円満にご利益があるとされ、或
はここには桃太郎の鬼退治の元と言われる「温羅退治伝説」が残されている
ことなどから人気で、県下で最大級の神社を参拝する人は多い。







 両社から6kmほど離れた備中高松には最上稲荷が有る。
正式には日蓮宗の妙教寺と言うお寺で、所在地から高松稲荷とも言われ、
日本三大稲荷の一つに数えら、県下では最多の初詣客を集めている。
 最近では、悪縁を断って良縁を寄せると言う、本殿の横の「離別天王」と
「縁引天王」の両参りが密かな人気を呼んでいるらしい。(続)








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