簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

誕生寺駅(津山線・乗り潰しの旅)

2019-06-21 | Weblog



 弓削の次の駅が誕生寺である。
今なお町制を取る久米南町に三つ有る駅では、一番北に位置し津山に近い駅だ。
駅はJR津山線の前身、中国鉄道本線の開業した明治31(1898)年に営業を始
めている。



 一見すると外観は当時の姿を良く留めていて、歴史的な価値が有りそうに見
えるが、内部はかなり手が入れられた様子で、腰板、壁板等の多くは張り替え
られ、戸や窓にはアルミサッシが使われているのがとても残念である。



 かつては列車交換の出来る相対式の2面2線ホームを持った駅であったが、
今では1面1線単式ホームをもつ小さな無人駅となっている。
そんな駅のホームの名所ガイドには、「誕生寺・・・浄土宗の開祖法然上人
誕生の地に立つ御影堂、山門は国の重要文化財 北西へ0.8Km」と有る。
また向かい側の、使われなくなって草むした姿で残されている嘗てのホーム
にも「法然上人御誕生の地 史跡誕生寺」の大きな看板が立てられ、人の居
ない構内で人目を引いている。



 川柳の町に有る駅らしく、掲示板には当地の川柳クラブにより投句された
川柳が掲示されているが、誕生寺に関わる情報は、この看板以外何も無いの
が不思議なことでもある。寺も町も、鉄道で訪れる人を余り想定していない
のでは・・・と思ってみたりもする。



 この地は文字通り、浄土宗の開祖・法然上人の誕生した地であり、それが
そのまま駅名になっている。
駅前の道標によると寺は西に1㎞ほどのところにある。
またこの地ではもう一人重要な人物を忘れてはならない。
それは浄土宗の寺「誕生寺」を、文字通り誕生させた人物の事である。(続)




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