簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

四国遍路 旧一本松町へ

2011-11-04 | Weblog
 「従是東土佐國」
「従是西伊豫國宇和島藩支配地」
松尾峠には、貞享年間に建てられたと言う、二本の国境の碑が少し離れて建っている。
 山頂には、藤原純友ゆかりの純友城の跡もある。





 昭和四年に宿毛と一本松を結ぶ道路が開通すると、この街道の往来は廃れ、厳しい
山道は歩き遍路を悩ます遍路道としてその名を今に伝えるのみとなった。



 峠を越えると伊予路に入る。
平成の大合併で近隣の4町1村が合併して誕生した愛南町で、その地名は愛媛県の
最南端に位置することから名付けられたそうだ。

 峠を下る愛媛県側の道路は、良く整備されている。
高知側の厳しい登り道が何だったのか、嘘のように広々とした道幅で、勾配も緩く、
崖側には手摺も整備され、ハイキングコースの遊歩道のような道が、延々と下っている。
 地区の皆さんが年間を通して、手入れ整備をしているとか。



 30分ほどで山を下り小山農道に合流する。
ここからは、旧一本松町の中心部に有る今晩の宿「大盛屋」を目指すことに成るが、
まだ1.5キロほど残している。
秋の、特に山道の日暮れは早く、山登りでかいた汗が急激に冷えて行くので、少し
いそがねば・・・。



 途中で教えられた、宿への目印の信号が目の前に見えて来た。
土佐くろしお鉄道の平田駅を出発した時、近くの工場のサイレンが、丁度12時を告げていた。 
そして今、一本松小学校のメロディーチャイムが夕方5時を告げている。
 歩き始めて5時間、松尾峠の難所を越え、どうやら予定の時間には宿に入れそうだ。(続)




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