簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

飛騨古川の町並 (JR全線乗り潰しの旅)

2013-05-17 | Weblog
 会館の前には祭りの御旅所が有り、原寸大の「起し太鼓」が展示されている。
祭り当夜、裸衆に担がれた櫓の上に乗って、この大太鼓を打つ「太鼓打ち」は、祭り
の花形で、誰もが経験できない大変名誉ある役回りらしい。





 道を隔てた反対側に「飛騨の匠文化館」が有る。
匠の技を受け継ぐ地元の大工さん達によって立てられた建物で、家組の重要部分には、
クギ、ボルトなどの金具類は一切使わず、組手や継ぎ手の技法が駆使されていると言う。



 その模型が館内の入り口近くに置かれ、その仕組みを手にとって体感する事が出
来るが、凡そ人間技とも思えないほど巧みで精巧な出来栄えには感心させられる。



 文化館の近くを流れるのが、町のシンボルとも言える瀬戸川である。
川と言っても川幅の広々とした流れは無く、その昔、新田に水を導くために造られた
用水で、白壁土蔵の連なる一角の足元を静かに流れている。



 1000匹の鯉が泳ぐ流れは、その脇の小道や、木陰を作る木立ととともに、しっとりと
落ち着いた景観の雰囲気を醸し出している。





 近くにはお土産屋さん、そば等のお食事処、ひだコロッケを売る店、造り酒屋、和
ローソクの店等も有るので、これらを冷やかしながらの散策が楽しい。







 こんな保存された町並の佇まいには、なぜかホッとする。
広い町では無いので、ゆっくりと歩いて巡りたい町である。(続)

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