簾 満月「バスの助手席」

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結願へのルート(四国遍路の旅)

2014-12-15 | Weblog
 1番の霊山寺から始まった1200キロにも及ぶ長大な遍路道が、いよいよそのフィ
ナーレを迎えようとしている。
ここ87番から88番に至るルートは、長尾の町からダムのある前山までは約5キロで、
ほぼ一本道、選択の余地も無く、迷う心配もない。
ここから先は大きく4つのルートがある。



 一番距離の短いのが前山ダムの堰堤を通り来栖渓谷を経由するルートで、次が
ダム湖の縁から多和神社を経由するルートだ。この二つは、途中太郎兵衛館跡で
合流し、その先で女体山を越えて行き、何れも7キロ弱、健脚向きだ。
途中に聳える女体山は774mほどの山で、山としてはさほど高くはないが、岩をよじ
登る難所が何か所かあり、雨降り等天候の悪い時には厳しい山らしい。



 距離が一番長くなるが、無難なのが県道3号から国道377号を辿るルートで、その
距離は11.5キロほどとなる。次がほぼこのルートに沿っていく旧道である。
距離的にはほとんど変わりないが、途中「花折」と「額」と言う二つの峠を越えて行
く道で、これこそが本来の遍路道だそうだ。



 これらの結願に向かうルートについて、一部では悪戯に厳しい山越えを歩かせる
女体山のルートを否定する声も有るようだ。
危険すぎると言う事だ。実際悪路故に、年に何件かの滑落事故も起きているらしい。
 しかしその一方では、ここまで頑張ってきたのだから最後にもうひと踏ん張りと、
あえて厳しいルートを選択する人もいる。



 しかしどのルートを行くかは、その人の体力や技量、その時の体の調子、天候の
状態等を、総合的に見て判断し、個人の責任で、その裁量に任せればいいと思う。

 それはあくまでも自己責任で、他人に迷惑を掛けないと言う決意を持って望まな
ければならない。
とはいえ、現実に事故が起きていることを思えば、無下に忠告を無視することもで
きず、複雑な思いはぬぐえない。(続)








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