簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
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岡南新保駅(岡山臨港鉄道・廃線跡を歩く)

2023-04-19 | Weblog
 国道2号線岡山バイパスの高架を潜り、500m程歩くと「臨港グリー
ンアベニュー」のレストエリア、「岡南新保駅」の跡がある。
 嘗ては、単式ホーム1面1線の無人駅だが、貨物用の側線が引かれて
いた。岡南泉田駅からは0.9㎞、大元駅から南に約1.4km地点の駅である。



 この駅は開業当時の昭和26(1951)年8月にはまだ無かった。
始発の大元駅から次の駅・岡南泉田駅までの間が2.3kmと長かったため、
地区住民の強い要望を受け同年10月臨港新保駅として新たに開設された。

 その後の昭和35(1960)年8月に他の駅と同様、「臨港」を「岡南」
に改め、「岡南新保駅」に改称されている。



 線路跡が市道を横切る場所には、踏切が有ったらしく、傍らに警報器
が残されている。
その先が駅跡で、レンが造りのプラットホーム一面が有り、上にはレト
ロ感溢れる上屋が残り、屋根の下からは駅名標が吊り下げら、下に木製
のベンチを置いて休憩所に転用している。



 ホーム下のブロックが敷き詰められた通路には、二本のレールが埋め
込まれている。
当時の臨鉄は、国鉄と同じ狭軌(1067mm)を採用していたが、是は少
し狭いようにも見えるので本物ではなくオブジェとして置かれたようだ。



 近くには、信号機や標示板をデザインした、「カラクリ時計」のオブ
ジェも置かれて居る。
歩道の両側に植えられた桜は、既に大木の風格を見せていて、花の咲く
頃には見事な桜並木を見せるのであろうか。



 市の中心部に近く、周りは住宅の密集地である。
ベンチで休んでいると、時折自転車が駆け抜け、散歩やランニングをす
る人、犬を連れた人も多く見かける。
往復しても4㎞程で、起伏のない遊歩道は、ゆっくり歩いても1時間程
度あれば充分で、散歩には丁度手頃な距離である。(続)





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