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簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
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食べたまま、書いてます。

夜神楽の舞、四番(高千穂ドライブ旅)

2017-08-23 | Weblog
 禰宜の格好をした男性による口上が終わると、舞台横に控えた大太鼓がドンとな
り、それを合図に笛や子太鼓のお囃子が始まった。



 最初の一番が「手力雄(たぢからお)の舞」であり、タヂカラオが天岩戸に隠れた
天照大神を探すさまを演じる。



 続く舞が「鈿女(ウズメ)の舞」で、ここでは天照大神の所在が知れたので、岩屋よ
り誘い出そうとするアメノウズメノミコトがその前で面白おかしく舞をする。
それは今で言う、ストリップのようなものであったらしいが、さすがにここでは神聖な
舞として、一人舞でその賑わいを演じて見せている。



 三番が「戸取(トトリ)の舞」で、再びタヂカラオが登場し、素早く力強く天の岩戸を
取り除き、天照大神を迎えだす舞を勇壮に披露して終わる。



 ここまでが40分ほどで、あっという間に済んでしまった。
決して派手な舞台装置や演出が有るわけでは無い。
太鼓の音は力強くは有るがリズムと言うことも無いほどに単調に響き、舞も単純で
素朴そのものであるが、なんだか知らず知らずのうちにすっかり神楽舞の中に引き
ずり込まれてしまったのは、舞から迸るエネルギーの成せる技なのか。

 最後が「御神躰の舞」で、これはイザナギ・イザナミの二神が酒を造って仲良く飲
み、抱擁し合い夫婦円満を演じる国生みの舞である。
冒頭「演じるほうも結構恥ずかしいですよ。だからおかしいところは思いっきり笑っ
て下さい。そうでないとやってる方は切なくて・・」などと面白可笑しく口上が有る。


 
 最後には満員の見物席に転がり込んだ二神が、観客を巻き込んだかなり際どい
演技で、爆笑の内に舞を終える。
気が付けば神楽殿には外国人観光客の姿も多くあり、後ろの方では立ち見が出る
ほど込み合っていた。(続)





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