簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

東海道伝馬館(東海道歩き旅・近江の国)

2023-12-13 | Weblog

 今日土山宿は北土山と南土山にほぼ町名が統一されているが、当時
の宿の中心は、旧中町から旧吉川町辺りである。
森鴎外が一泊した「旅籠平野屋跡」の辺りが宿場の中心的な場所だ。



 平野屋の先の左側に、築200年、江戸中期の両替商の建物を改造した、
民芸茶房うかい屋があり、地域の人の手作り陶器等を展示販売している。
和風の喫茶コーナーでは、ぜんざいが評判らしく、また嘗て名物だった
夕霧そばの復活を試みた鴨南蛮は、現代の土山名物という。



 「万屋跡」「はた屋跡」等、旅籠の跡地を示す石標が続き、その先右
手に「問屋場跡・成道学校跡」の石標も建っている。
 土山宿の問屋場は、ここ中町と吉川町の二カ所に設けられていたが、
明治の世になると廃止され、成道学校が創立された。
その場所の奥まった所に、「東海道伝馬館」がある。



 江戸時代の農家の建物を移築した施設で、宿場の交流拠点として平成
13(2001)年にオープンし、毎日(月曜と火曜は休み)9時~17時の
間で無料開放されている。
母屋や蔵等の建物そのものが貴重な展示品とされている。



 その1階は観光案内所も兼ねた特産品の販売所で、宿場の概要が模型
で紹介されている。天井の低い2階は企画展示室になっている。
直径50㎝程のお盆の上に、広重の東海道五十三次の画を忠実に立体化し
た模型が五十五点展示されている。



 又各宿場の名物、饅頭や餅等が模型となって錦絵と共に展示されていて、
その内の多くは、これまでの歩きで実際に店に立寄り味わってきたものだ。
懐かしさと共に、その時の歩きの記憶が俄に甦ってくる。(続)





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