簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

陸奥赤石での過ち(JR乗り潰しの旅)

2013-10-02 | Weblog
 五能線を初めて訪ねた日、八森辺りでは、折からの前線の影響で、激しい
雨が車窓を叩いていた。日本海は泡立つように白波を立て、激しくうねり、
海岸の草木は千切れそうなぐらい強風に煽られていた。



 あきた白神駅前の温泉旅館に泊まった翌日、天気は急速に回復し、多少
雲が多く、風が残ったものの、空には青い色も戻っていた。
十二湖駅で降り、コバルトブルーの青池に感嘆し、ブナの自然林と小鳥たち
のさえずりに癒され、その後艫作では黄金崎にある不老不死温泉の錆びた
鉄色の湯につかり、ウエスパ椿山ではスロープカーを楽しんだ。そしてその
日は千畳敷に沈む夕日の見える宿に入った。



 ここまでは何もかも全く期待通りで、素晴らしい車窓風景と沿線の観光を
楽しんでいた。

 翌日、陸奥赤石で列車を降り、人影を見ない町中を、右手にお岩木山の
優美な姿を見ながら海に向かって15分程歩き、焼きイカ通りを訪ねてみた。



 「イカは手で裂いて食べるのが一番」と言うおばちゃんの焼いてくれた大き
なイカを頬張っていると、目の前に鰺ヶ沢行のバスがやってきた。
聞けば「わんど」にも立ち寄ると言う。



 鰺ヶ沢の道の駅「わんど」には、ぶさ可愛い犬の「わさお」のグッズや「舞の
海関」の記念物などの展示館が有り、訪ねてみたいと考えていただけにまさ
に渡りに舟、いやバスであった。
JRの鰺ヶ沢からどうやって行くものかと思案していた時に現れた助け舟、否
バスに乗らない手はなく、思わず乗ってしまった・・・が、これが大きな間違い
であった。(続)









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