「わんど」に行ってしまってから、先ほど降りたJR陸奥赤石に戻る手段の
無いことに気付いた時はすでに遅く(戻っても乗る列車が無い)、止むを得
ず鰺ヶ沢に出た。
これはJRの乗り潰しを目指す身には大チョンボである。
陸奥赤石と鰺ヶ沢の間、僅か6キロ余りではあるが、未乗車区間が出来て
しまったのだ。
このことは、以来喉の奥に刺さった魚の小骨のような存在になっていた。
あれから6年、ようやくその小骨をとる機会が訪れた。
5時過ぎに自宅を出て、最寄り駅から始発に乗り岡山駅に向かい、そこで
始発の新幹線に乗り、更に東京で秋田新幹線に乗り換え秋田を目指した。
平日なのに、上野・大宮で停車すると車内はほぼ満席になった。
仕事のサラリーマン風の乗客が多いようで、車内では資料を広げパソコンに
向かう人、打ち合わせをする人が目に付く。
そんな中車内放送が有り「急病人が出た。救護の為、福島に臨時停車する」
と言う。
停車したホームで、待ち構える救急隊員に急病人を引き渡し、結局10分近
く遅れて出発し盛岡に到着、ここで「はやて」と切り離され「こまち」は田沢湖
線に入った。
盛岡を出てすぐ車掌に問いかけると「遅れは取り戻す」「秋田での乗り継ぎ
は連絡をするので心配はいらない」と言う。
この日は、秋田で五能線を行く列車に乗り継ぐ予定にしていた。
乗り継ぎ時間は10分ほどである。このままの遅れだと乗り換えが微妙な時
間になり、乗り損ねると次の電車がなく、小骨が残ってしまう。(続)
(写真はイメージ)
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ず鰺ヶ沢に出た。
これはJRの乗り潰しを目指す身には大チョンボである。
陸奥赤石と鰺ヶ沢の間、僅か6キロ余りではあるが、未乗車区間が出来て
しまったのだ。
このことは、以来喉の奥に刺さった魚の小骨のような存在になっていた。
あれから6年、ようやくその小骨をとる機会が訪れた。
5時過ぎに自宅を出て、最寄り駅から始発に乗り岡山駅に向かい、そこで
始発の新幹線に乗り、更に東京で秋田新幹線に乗り換え秋田を目指した。
平日なのに、上野・大宮で停車すると車内はほぼ満席になった。
仕事のサラリーマン風の乗客が多いようで、車内では資料を広げパソコンに
向かう人、打ち合わせをする人が目に付く。
そんな中車内放送が有り「急病人が出た。救護の為、福島に臨時停車する」
と言う。
停車したホームで、待ち構える救急隊員に急病人を引き渡し、結局10分近
く遅れて出発し盛岡に到着、ここで「はやて」と切り離され「こまち」は田沢湖
線に入った。
盛岡を出てすぐ車掌に問いかけると「遅れは取り戻す」「秋田での乗り継ぎ
は連絡をするので心配はいらない」と言う。
この日は、秋田で五能線を行く列車に乗り継ぐ予定にしていた。
乗り継ぎ時間は10分ほどである。このままの遅れだと乗り換えが微妙な時
間になり、乗り損ねると次の電車がなく、小骨が残ってしまう。(続)
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