簾 満月「バスの助手席」

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飯田線 (JR乗り潰しの旅・飯田線)

2021-01-11 | Weblog
 豊橋駅と、長野県辰野町・辰野駅を結ぶ195.7㎞のJR東海の路線が飯
田線である。その歴史は明治30(1897)年、豊橋から豊川間で開通し
た豊川鉄道に始まる。
更にその後開通した、鳳来寺鉄道(大海~三河川合)、三信鉄道(天竜
峡~門島)、伊奈電気鉄道(辰野~伊那松島)の私鉄4社を、昭和18
(1943)年に国が買収、統合し国有化して開通させた路線である。





 沿線は愛知県側では豊川に沿って、その先の静岡・長野県内では天竜
川の蛇行に沿って山間地域を通り抜けていくが、その間には何と94もの
駅(起終点駅含む)が有る。

 それは前身が地域の集落を結ぶ私鉄を起源とする名残であるが、単純に
平均駅間距離を求めると約2.1㎞と成る。これは都会の市街地を走る鉄道
並みで、人口集積の乏しい地域の足としては大変珍しい存在だ。





 始発の豊橋駅の標高は、国土地理院の電子地図によれば8m余りである。
沿線は北上につれ次第に高度を上げ、長野県内の終点に近づくと700mを超
える。その為沿線は、急勾配区間が続き、赤木と沢渡の間では40‰に達し、
JRの路線では最大の勾配と言われている。

 当然のことながら川の流れに沿って進む路線には直線が乏しく、急カーブ
の連続で、列車は車両を軋ませ、車輪の摩擦音を発しながらゆっくり進む。





 この路線には豊橋から岡谷や上諏訪まで乗り換え無しで行ける長距離
普通列車も設定されていて、その所要時間は6時間半ほどかかる。
平均時速30キロ程度のローカル線は、秘境の趣を見せる沿線風景と相ま
って鉄道フアンには人気の路線でもある。(続)

「JR乗り潰し 飯田線195.7㎞ 鈍行列車の旅」が始まりました。

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