簾 満月「バスの助手席」

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豊川稲荷 (JR乗り潰しの旅・飯田線)

2021-01-18 | Weblog
 門前町を抜けると豊川稲荷の惣門が聳えている。
屋根は銅板鱗葺きで、唐破風付の入母屋造四脚門を構えている。
門扉は欅の一枚板で銘木として知られているそうだ。
潜ると正面には現存する最古の建物と言われる山門がある。



 山門を潜れば、右手に総欅造りの鐘楼や最祥殿等がある。
鐘楼は比較的新しい建物で、昭和12年の建立という。
左手の石畳に導かれ、鳥居を幾つか潜るとその先が大本殿である。
間口10間余り(約20m)、奥行き21間余り(約38m)、高さ百二尺
(約30m)の総欅造りの堂々たる建物である。



 豊川稲荷は正式には「圓福山妙厳寺」という曹洞宗のお寺である。
境内に祀られた秘仏から一般に豊川稲荷との呼び名が定着し、商売繁盛
の神様として全国的に有名で、3万坪を越える境内には100棟余りの伽
藍を構えている。



 ここは狐を祀った神社では無く、鎮守する神が稲穂を担い、白い狐に
跨がっている事から何時しか豊川稲荷と言う通称が広がった。
元々狐は田畑などの作物を荒らす野ねずみを退治することから、稲の守
り神として崇められ、それがこうした信仰に繋がっているとの説がある。



 ところで、三大稲荷を名乗る稲荷は全国には幾つもある。
京都の伏見稲荷を筆頭に、茨城の笠間稲荷、佐賀の祐徳稲荷、岡山の最
上稲荷、更に広島の草戸稲荷、岐阜の千代保稲荷、大阪の瓢箪山稲荷等
捜せばまだまだありそうで、豊川稲荷も勿論名乗っている。



 日本人は昔から「日本○大××」が好きらしく、郷土の誉れにこのよう
な冠を被せ、賞賛し誇示する。
そこにはそれぞれのお国の事情もありそうで、ここは野暮なことは言いっ
こなし、地元の説を信じるのが良さそうだ。(続)



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