由比本陣跡にある東海道由比宿交流館で、一人の男性と出会った。
前々から東海道歩きが悲願で、定年を迎えるとすぐに飛び出したのだ
と言う。全行程2週間ほどが目標らしく、京都から東海道を歩き始め、
今日は行けるところまで行き、明日から残り三日で東京・日本橋を目
指すと意気込んでいた。
「150キロもあるのに?」と訝ると、「ここまでも一日40キロのペー
スで歩いてきた」とこともなげに言ってのける。
足に肉刺ができている風もなく、足元もしっかりしている。
「一人だと自分の写真が写せ無くて」とお互いの写真を撮り合い、エー
ルを交換し、西と東に別れたが、その後ろ姿は元気そのものであった。
国の登録文化財指定の銀行の建物を見て、由比川の橋を渡るここら辺
りが西の桝形跡らしく、宿場の西の出口に当たる。
この先で街道を左に逸れ、海に向かい由比漁港を目指す。
お目当ては春のシーズンを迎えている桜エビである。
港には漁協の直売店「浜のかきあげや」が有り、土日には大勢の県外
からの来客で行列ができると言う。
ここでは名物のかき揚げやそれを乗せた丼をはじめ、桜エビやシラスの
生や釜揚げをふんだんに使った丼などのメニューが揃っていて、港を望
む屋外で食べることが出来る。
ふわふわにまとめられた「かき揚げ」は、煎餅をかじるような感覚で、
そのサクサクとした食感がたまらなく美味い。
「桜エビ丼」はまずそのまま食べ、残した半分ほどには用意された昆布
の出汁をたっぷりとかけ、お茶漬けのようにサラサラとかき込む。
磯の香りがなんとも贅沢なうまさである。
「桜エビドーナツ」にも心が動かされたが、さすがにそこまでは食べら
れなかった。(続)
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前々から東海道歩きが悲願で、定年を迎えるとすぐに飛び出したのだ
と言う。全行程2週間ほどが目標らしく、京都から東海道を歩き始め、
今日は行けるところまで行き、明日から残り三日で東京・日本橋を目
指すと意気込んでいた。
「150キロもあるのに?」と訝ると、「ここまでも一日40キロのペー
スで歩いてきた」とこともなげに言ってのける。
足に肉刺ができている風もなく、足元もしっかりしている。
「一人だと自分の写真が写せ無くて」とお互いの写真を撮り合い、エー
ルを交換し、西と東に別れたが、その後ろ姿は元気そのものであった。
国の登録文化財指定の銀行の建物を見て、由比川の橋を渡るここら辺
りが西の桝形跡らしく、宿場の西の出口に当たる。
この先で街道を左に逸れ、海に向かい由比漁港を目指す。
お目当ては春のシーズンを迎えている桜エビである。
港には漁協の直売店「浜のかきあげや」が有り、土日には大勢の県外
からの来客で行列ができると言う。
ここでは名物のかき揚げやそれを乗せた丼をはじめ、桜エビやシラスの
生や釜揚げをふんだんに使った丼などのメニューが揃っていて、港を望
む屋外で食べることが出来る。
ふわふわにまとめられた「かき揚げ」は、煎餅をかじるような感覚で、
そのサクサクとした食感がたまらなく美味い。
「桜エビ丼」はまずそのまま食べ、残した半分ほどには用意された昆布
の出汁をたっぷりとかけ、お茶漬けのようにサラサラとかき込む。
磯の香りがなんとも贅沢なうまさである。
「桜エビドーナツ」にも心が動かされたが、さすがにそこまでは食べら
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