蟹田駅のホームで、「寒いので、早く乗せてくれればいいのにね」などと言
いあって、20分ほど待った「津軽線」の普通列車に乗り込んだ。
キハ40形1両のワンマンカーだ。乗客は数えるほどしかいない。

乗る前に「どっちが景色良いの」と、あのご婦人方に尋ねると、「海は見え
ないよ、山の中を行くから・・・」と言うので、意外に思い地図で確認してみる
と、蟹田を出ると線路はすぐに海を外れ、内陸部を終点の三厩までショート
カットしていることが解る。


一日5往復しか走らないローカル線には違いないが、中小国から分かれる
ものの「海峡線」とは青函トンネルに入るまでほぼ併走している。
そのルートが丁度建設中の北海道新幹線ともほぼ一致しているため、車窓
からは、山深い景色の中に時々新線の建設現場が現れたりして、ローカル
線なのに、らしからぬ風景を見せてくれる。

周りに山が迫り人家もまばらな地に、突然大きな工事現場が現れる。
津軽二股駅である。

ここは「海峡線」の津軽今別駅とは目と鼻の先で、直線距離にしても数百
メートルと離れていない。
丁度この辺りに本州最後の新幹線駅・奥津軽駅(仮称)が出来るのだ。

駅前の豊かな緑が削られて、赤土の剥き出しになった大地の上には、巨
大な駅舎と高架がその姿を現しつつある。
「新幹線が出来たら・・この線はどうなるのかねぇ・・」と、話すご婦人方の
心配をよそに、建設工事は今、佳境に入っている。(続)


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いあって、20分ほど待った「津軽線」の普通列車に乗り込んだ。
キハ40形1両のワンマンカーだ。乗客は数えるほどしかいない。

乗る前に「どっちが景色良いの」と、あのご婦人方に尋ねると、「海は見え
ないよ、山の中を行くから・・・」と言うので、意外に思い地図で確認してみる
と、蟹田を出ると線路はすぐに海を外れ、内陸部を終点の三厩までショート
カットしていることが解る。


一日5往復しか走らないローカル線には違いないが、中小国から分かれる
ものの「海峡線」とは青函トンネルに入るまでほぼ併走している。
そのルートが丁度建設中の北海道新幹線ともほぼ一致しているため、車窓
からは、山深い景色の中に時々新線の建設現場が現れたりして、ローカル
線なのに、らしからぬ風景を見せてくれる。

周りに山が迫り人家もまばらな地に、突然大きな工事現場が現れる。
津軽二股駅である。

ここは「海峡線」の津軽今別駅とは目と鼻の先で、直線距離にしても数百
メートルと離れていない。
丁度この辺りに本州最後の新幹線駅・奥津軽駅(仮称)が出来るのだ。

駅前の豊かな緑が削られて、赤土の剥き出しになった大地の上には、巨
大な駅舎と高架がその姿を現しつつある。
「新幹線が出来たら・・この線はどうなるのかねぇ・・」と、話すご婦人方の
心配をよそに、建設工事は今、佳境に入っている。(続)



