山を下り、再び久万高原に戻り国道33号線を三坂峠に向けて歩く。
沿線の田んぼには水が張られ、すでに田植えも終わっている。
その田を渡る風はヒンヤリと冷たく、汗ばんだ体には心地良い。

国道は710mの三坂峠に向け、上り坂の連続ではあるが、その傾きは緩やかで、
周りの風景の単調さを除けば、歩きやすく快適である。

久万高原からおよそ1時間で、峠下のレストパークに到着、今歩いてきた久万高原
の町並みを見下ろしながらここで昼食をとる。

国道を右に外れ、旧道に入る。ここから名うての三坂峠の下り道が始まる。
かつては”久万街道”と呼ばれ、松山と高知を結ぶ主要な街道として多くの旅人で
賑わった道ではあるが、明治25年に国道33号線が開通するとその座を国道に譲り、
今では松山方面への下り道(高知に向けては上り道)だけが、遍路が利用する旧道
として残されている。

8.7キロほどの下り道は、700mを超えるところから、100m以下の場所に位置する
第46番札所・浄瑠璃寺まで一気に下っていくからその下り道の厳しさは半端ではない。

赤土の湿った道は歩きにくい。
木の根が剥き出しになった道もあれば、石ころだらけの荒れ地もあり、深くえぐれた
道もある。中には浮いた岩や、苔で滑りやすい岩がある。

ところどころ丁寧に石畳の敷かれた道も残り、往時の街道の様子がうかがえる。
そんな地道をよくよく眺めてみると、心なしか轍の跡が残っているように見えるところ
もある。昔はこの道を、荷を積んだ馬や大八車が通ったのであろう。
「むごいもんぞや久万山馬子はヨー 三坂夜出て夜もどるヨー (三坂馬子唄)」(続)
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沿線の田んぼには水が張られ、すでに田植えも終わっている。
その田を渡る風はヒンヤリと冷たく、汗ばんだ体には心地良い。

国道は710mの三坂峠に向け、上り坂の連続ではあるが、その傾きは緩やかで、
周りの風景の単調さを除けば、歩きやすく快適である。

久万高原からおよそ1時間で、峠下のレストパークに到着、今歩いてきた久万高原
の町並みを見下ろしながらここで昼食をとる。

国道を右に外れ、旧道に入る。ここから名うての三坂峠の下り道が始まる。
かつては”久万街道”と呼ばれ、松山と高知を結ぶ主要な街道として多くの旅人で
賑わった道ではあるが、明治25年に国道33号線が開通するとその座を国道に譲り、
今では松山方面への下り道(高知に向けては上り道)だけが、遍路が利用する旧道
として残されている。

8.7キロほどの下り道は、700mを超えるところから、100m以下の場所に位置する
第46番札所・浄瑠璃寺まで一気に下っていくからその下り道の厳しさは半端ではない。

赤土の湿った道は歩きにくい。
木の根が剥き出しになった道もあれば、石ころだらけの荒れ地もあり、深くえぐれた
道もある。中には浮いた岩や、苔で滑りやすい岩がある。

ところどころ丁寧に石畳の敷かれた道も残り、往時の街道の様子がうかがえる。
そんな地道をよくよく眺めてみると、心なしか轍の跡が残っているように見えるところ
もある。昔はこの道を、荷を積んだ馬や大八車が通ったのであろう。
「むごいもんぞや久万山馬子はヨー 三坂夜出て夜もどるヨー (三坂馬子唄)」(続)
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