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簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

鴇田峠越え(四国遍路)

2012-06-18 | Weblog
 三島神社の先で県道を外れると、一つ目の峠への上りが始まる。



 と言っても女将が言っていた通り、林道の整備が進められていて、本格的な上り道が
始まるのはさらに先で、林道を外れてからだ。



 それでもいざ上りだすと結構きつい。
杉木立の中を、息を切らして上ること20分ほどで、標高570mの下坂場峠に到着した。



山道を登り終え、峠に出るとそこには立派なアスファルト道が通り、些か拍子抜けする
ような、明るく開けたところであった。



 ここから道は、これから峠に上るのだから下らなければ良いのに、と思えるほどの
かなりきつい下り坂が続く。



 由良野の集落を抜けると峠まで2キロ余り、本格的な山登りがまた始まる。
昼なお暗い木立の中に道が上に向かっている。勾配もきつく、どこまで上っても終わろ
うとしない急こう配の地道が続いている。



 上り始めて40分ほどで、“だんじり岩”と書かれた看板に出くわした。
その昔巡錫中のお大師様が、疲れ果て、重ねて空腹のため、己の修行の足りなさに
“じだんだ(だんじり)”を踏んだ岩だと説明が記されている。



 修行を積まれた、お大師様でもこうなんだから・・・と思い直して上ること更に10分ほど
で、ようやく僅かばかりの平地のある標高790mの峠に到着した。
 宿を出て5時間、本格的に上り始めて2時間が経過していた。



 ここは昔からこの地域には欠かせない主要な街道で、昭和30年頃までは、この場所
にも茶店があり、行きかう人々で大層な賑わいを見せていたと言う。(続)




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