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簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

100周年の宇高連絡船(JR全線乗潰しの旅)

2010-09-27 | Weblog
特急は備讃瀬戸の海の上に架けられた長大橋を、僅か15分ほどで駆け抜けて行く。
昔は海上11カイリ、連絡船でのんびりと1時間もかかっていたのに。

本四間の大動脈として、明治43年6月に開業以来2億5000万人もの旅客を運んだ連絡船が
廃止されたのがこの瀬戸大橋線の開業前日の昭和63年4月9日と言うから、あれからもう
22年も経過したことになる。

高松に渡る連絡船には何度もお世話になり、格別の思い出が有る。
ほろ苦くも切ない青春の一こまに、懐かしく焼き付いた連絡船の思い出は今でも忘れる
ことが出来ない。

ドラが鳴り、テープが飛び交う桟橋での人の出会いと別れの光景。
後部デッキですする素朴で何の変哲もないうどんの味。
どこまでも船を追う海鳥たちの戯れ。
ゆっくり後ろに流れる瀬戸の島々の光景と汽笛の音。
何もかも、つい昨日のことのように懐かしく思い出す。

折しも今年は宇野線が開業し、連絡船が就航して100周年の年に当たる。
今年の6月12日にはJRの西日本と四国で同時に記念入場券が発売された。
岡山駅で発売されたものは岡山駅と宇野駅の入場券がセットされている。
その台紙に印刷された宇高連絡船のサンプル切符によると昭和54年当時の運賃は400円。





 【写真:記念切符】

JR四国管内のキヨスクでは、当時のうどんを再現した「連絡船うどん」が販売され、
人気を博しているとか。
このように今岡山・香川の両県では、この郷愁を誘う連絡船を懐かしむイベントが賑や
かに繰り広げられている。(続)



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