簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

四国遍路 淀ケ磯の海岸線

2010-05-24 | Weblog
旧宍喰町に入ると道路の先にモスク調の建物と南欧のリゾートホテル風建物が見えてくる。
55号線沿い、大手海岸の真向かいにある道の駅宍喰温泉だ。



立ち寄り湯も有り、こんな疲れた日に温泉は最高なのだが、以前焼山寺を降りて神山温泉
に寛いで大失敗した。
過ちは二度犯すわけには行かない。
先程休んだばかりでもあり、ここは横目で睨みながら素通り。



ここから1キロ程の水床トンネルで県境を越えるといよいよ土佐路・修行の道場に入る。
歩き始めて4時間余り、道の駅東洋町でお昼休憩。



この頃になると右足のマメは明らかに大きく、指の付け根全体に広がり、そこだけではな
く踵にも出来ている様子で痛くて適わない。
左足は多少の痛みが有るものの幸い今のところダメージは少ない。

甲浦で逆打ちの女子大生遍路に出会う。
足を引きずって歩く我々に比べるとなんと足取りが軽いこと。
とても通し打ちをしている風には感じられない。
内妻で泊ると言う彼女に那佐のお接待所を紹介し、爽やかな元気を貰って別れる。



野根の町並みを過ぎると国道55号は、より海に近づく。
淀ケ磯と呼ばれる海岸線だ。



間近に急峻な山が迫り、切り開いた僅かばかりの隙間を縫って、うねうねと延びる国道は、
荒波を被りそうなぐらい海に近い。
国道が整備されていなかった頃、歩き遍路はこの波に怯えながら、砂浜道をひたすら歩い
たと言う。



ここら当たりでは沿道にお店は勿論、民家さえ見ることは無い。
コンビニで昼食を買っておいて正解だった。
国道脇には野猿が金網を越えてやってくる。凄いところだ。(続)


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