簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

四国遍路 鯖大師本坊

2010-05-10 | Weblog
JR牟岐駅を右手に見て、ただ黙々とアスファルト道を歩く。
少し進むと左に遍路道への分岐があるが、地図で調べると国道より距離が長くなるような
ので、ここも迷う事は無い。



八坂トンネルの手前で初めて鯖大師の看板と出会う。
本坊までは後3キロの看板だ。
ここまで歩き始めて4時間が過ぎている。
足の疲れはさほどでも無い。
冗談も出ているからまだまだ元気だ。
今のところマメも出来ていない。
この分ならあと1時間もすれば今晩の宿「鯖大師」に到着出来そうだ。



牟岐を過ぎると、ここら辺りは入り組んだ海岸線が続く。
坂が八箇所、浜が八箇所連続している事から八坂八浜と呼ばれる風光明媚なところである
が、歩き遍路にとっては昔から難所として知られたところでもある。



折からの強風で立つ波が絶好なのか、海岸には無数のサーファーが豆粒のように沖に群れ
ている。
内妻海岸では少し休むだけのはずが、サーファーの妙技に見とれ、すっかり時間を取って
しまった。

16時少し前、小さな無人駅、JR鯖瀬駅に一両のジーゼルカーが止まった。
その下を潜る狭い道が奥に延びている。



その先に、四国霊場番外札所・八坂山鯖大師本坊がある。
そんなに広くは無い境内に参拝者の数は少なかった。
札所ではないから、こんなものかと思う。

境内奥に近代的な建物の遍路会館があり、そこが今晩の宿だ。
お参りを済ませ、早々と宿に入り、ゆっくりと湯船に浸かり疲れを癒す。
一夜明ければ、ここで阿波の“発心の道場”が打ち止めとなり、いよいよ“修行の道場”
土佐路に入ることになる。(続)

にほんブログ村 旅行ブログ 遍路・巡礼へにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする