抽選の翌日、新聞で抽選結果を確かめる。
「ああ、組が違う」、番号を調べるまでも無い。一等は駄目だ。
ならば組違いはどうかと調べて見るが、これも駄目。
二等はどうか。これも組が違う。
三等の下二桁ぐらいは当たっているだろう・・と微かな望みをかけてみるがこれまた残念。
今度もまたまた末等だけだ。こんなの当たった内には入らないのに。
【写真:宝くじ(イメージ)】
こんなに買い続けているのに一体何時になったら当たるのだ。
どうせ当たる事なぞ無いだろう・・と思っていても買った以上は夢を見る。
しかし、“年末ジャンボ宝くじ”に続いてこれも駄目か・・と思うのはまだ早い。
“初夢宝くじ”には、嬉しいおまけが有るのだ。
一富士賞、百万円。
二鷹賞(下四桁)、10万円。
三茄子賞(下三桁)、1万円。
少し、弱気になっているから今度は下から調べて見る。
下三桁、無い。ならば下四桁は・・。これも無い。
やっぱり今度も駄目かと諦めながら、最後の一富士賞に望みをかける。
当選番号は、各組共通で“139486”。
このときふと閃いた。「なんだか似たような番号が有った様な・・・」
今まで、いろいろ調べてきた僅か10枚ほどのくじだ。
この程度だから正確ではないにしろ、何となく番号並びがイメージ出来る。
「“13”・・・で始まるくじは・・」
「これだ、これだ。“13”の次が、“948”」
「オッ、お~っ、合ってる、合ってる」
「最後は・・・」
「ああっ!“7”だぁ」
「惜しい!惜しい!あぁ惜しい。悔しい、悔しい~っ。」
【写真:宝くじ(イメージ)】
思わず大きな声で叫んだものだから、台所の妻が振り返った。
「惜しい!惜しい!一番違い、百万円に一番違い」と興奮して叫ぶ。しかし妻は
「宝くじなど、当たる筈無いよ」冷めた返事。
それでも更に「百万円に一番違いだぞ~っ」とくじを見せながら言うと、
「一番違っても、千番違っても外れは外れ」と連れなく冷たく突き放す。
何度見比べても最後の数字が一番違いは変わるはずも無い。
しかし、どうにも諦めが付かない。悔しい。悔しいのだ。
妻はこの悔しさを解ってはくれない。
何度見ても結果は同じ。1の位から見ても番号が変わる筈も無い。残念ながらこれが現実。
でも「今まで掠りもしなかったのがヤット近づいたのだから・・まぁ良いかっ。」
馬鹿な事に、そう思うと諦めが付くのである。いつもの事だから。
そしてまた、グリーンジャンボに手を伸ばす。(完)
「ああ、組が違う」、番号を調べるまでも無い。一等は駄目だ。
ならば組違いはどうかと調べて見るが、これも駄目。
二等はどうか。これも組が違う。
三等の下二桁ぐらいは当たっているだろう・・と微かな望みをかけてみるがこれまた残念。
今度もまたまた末等だけだ。こんなの当たった内には入らないのに。
【写真:宝くじ(イメージ)】
こんなに買い続けているのに一体何時になったら当たるのだ。
どうせ当たる事なぞ無いだろう・・と思っていても買った以上は夢を見る。
しかし、“年末ジャンボ宝くじ”に続いてこれも駄目か・・と思うのはまだ早い。
“初夢宝くじ”には、嬉しいおまけが有るのだ。
一富士賞、百万円。
二鷹賞(下四桁)、10万円。
三茄子賞(下三桁)、1万円。
少し、弱気になっているから今度は下から調べて見る。
下三桁、無い。ならば下四桁は・・。これも無い。
やっぱり今度も駄目かと諦めながら、最後の一富士賞に望みをかける。
当選番号は、各組共通で“139486”。
このときふと閃いた。「なんだか似たような番号が有った様な・・・」
今まで、いろいろ調べてきた僅か10枚ほどのくじだ。
この程度だから正確ではないにしろ、何となく番号並びがイメージ出来る。
「“13”・・・で始まるくじは・・」
「これだ、これだ。“13”の次が、“948”」
「オッ、お~っ、合ってる、合ってる」
「最後は・・・」
「ああっ!“7”だぁ」
「惜しい!惜しい!あぁ惜しい。悔しい、悔しい~っ。」
【写真:宝くじ(イメージ)】
思わず大きな声で叫んだものだから、台所の妻が振り返った。
「惜しい!惜しい!一番違い、百万円に一番違い」と興奮して叫ぶ。しかし妻は
「宝くじなど、当たる筈無いよ」冷めた返事。
それでも更に「百万円に一番違いだぞ~っ」とくじを見せながら言うと、
「一番違っても、千番違っても外れは外れ」と連れなく冷たく突き放す。
何度見比べても最後の数字が一番違いは変わるはずも無い。
しかし、どうにも諦めが付かない。悔しい。悔しいのだ。
妻はこの悔しさを解ってはくれない。
何度見ても結果は同じ。1の位から見ても番号が変わる筈も無い。残念ながらこれが現実。
でも「今まで掠りもしなかったのがヤット近づいたのだから・・まぁ良いかっ。」
馬鹿な事に、そう思うと諦めが付くのである。いつもの事だから。
そしてまた、グリーンジャンボに手を伸ばす。(完)