簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
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食べたまま、書いてます。

四国遍路 足が痛い

2009-12-22 | Weblog
甲府から来たと言う一人歩きの婦人。
今晩の宿は、薬王寺に一番近いという宿を取っていると言う。
しかし、足が痛くてとても日和佐までは歩けそうに無いから、どこかJRの駅が近くにあれば、
そこから電車に乗ると弱音の弁。
「折角ここまで来たのだから、もう少し頑張りましょう」

「そうね、あなたたち、ゆっくり歩いているものね。これなら付いて行かれるかも」
どうやら、我々は傍目から見るとのんびりと歩いているように見えるらしい。
確かにそうかも知れない。
宿を発つのは、何時も一番後だし、そのくせ宿に入るのは結構早い。
道中でも写真を撮ったり、休憩をしたりで、道草も多い。
行程もほぼガイドブックの所要時間通りで、ゆっくりとしたペースで歩いている。
これなら大丈夫そうだ、と件のお接待以降、ほぼ同行する形と成り、1時間近く共に歩いてきた。

 【写真:遍路道】

“JR阿波福井駅”の表示を見て「私はここから電車に乗るわ」と左に取って行った。
「縁が有ったら薬王寺で会いましょう」と右に曲がり県道を進む。
暫く行き、地道に入ると行き成り蛇の出迎えに、こんな道を行くのかと鳥肌が立つが案ずる事
はなかった。
直ぐ上の広い道に出る巻き道で、坂を登り切ると車が激しく行き交う道路に出会った。
国道55号だ。ここからは暫く国道を道なりに歩く事になる。

 【写真:遍路道 国道に合流】

 【写真:鉦打トンネル】

鉦打トンネルを抜けると福井のダム湖が見えてくる。
前から北九州から来たと言う一人歩きの青年(かな?)が向ってきた。
「どうしたの?」と聞くと、「弥谷観音に寄って来る」と、足の痛そうな歩き方でダム湖の橋を渡っていった。
「足が痛いのにやるね~ぇ」

 【写真:遍路道 番外弥谷観音へ】

目の前にヘンロ小屋が見えた。少し足も疲れ気味なので休む事にする。

 【写真:ヘンロ小屋】

例の東京から来たと言う夫婦が食事中だ。暫く一緒に休憩し、同じく弥谷観音に行くという夫婦と
ここで別れ再び国道を歩く。
阿南小野で国道と別れ、県道25号に入り、田井ノ浜を目指す。
ここら辺りまで来ると由岐・田井ノ浜近辺の旅館や民宿の、大きなイセエビの踊る看板が目立つ。

 【写真:遍路道】

「晩飯にイセエビが出るかも・・・?」と、“にんじん”ならぬ“イセエビ”を目の前にぶら下げて歩くから
元気は良いが、やはり足が痛いことには変わりない。(続)
コメント
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