▲左:入場券です。右:大阪市立美術館で催されています。会期は11月1日~12月14日まで。
西国三十三所観音霊場の第14番札所としても知られる「三井寺」が所蔵する秘仏や絵画を中心に国宝・重文約190点が、また関係する全国の寺からのものなども含めると総数249点もの美術品が、大阪市立美術館で展示されています。
何しろ、一度にこんなに多くの秘蔵物が展示されるとあっては・・・見ないわけにはいかない。
特に最近、興味を持ち始めた平安時代の仏像が観られるとあっては・・・・尚更のことで・・・。
琵琶湖を見下ろす眺望の良い長等山(ながらさん)中腹に建つ「三井寺」は、正式名称を長等山園城寺(おんじょうじ)といいます。
「三井寺」の名の起こりは、境内から湧き出る霊泉が、天智・天武・持統三帝の産湯に用いられたと言われていて、『御井(みい)の寺』から転じたと言われています。
白鳳時代686年に創建され、平安時代前期(9世紀)には唐に渡った智証大師円珍(ちしょうだいしえんちん)が天台寺院として中興したのです。
この円珍が、6年にわたる唐での修行ののち、密教の聖教類とともに、図像や法具類などを多数持ち帰ったのです。それゆえ三井寺は、日本でも有数の国宝・重要文化財を保持しているのです。
そして今年、円珍が唐から帰朝して1150年にあたり、これを記念して催されたのが「国宝・三井寺展」なのです。
▲案内パンフです。重要文化財の「不動明王立像(黄不動尊)」(鎌倉時代)が載せられています。
展示されている国宝の「智証大師坐像(御骨大師)」・・・頭の形が今までの像には見られない独特な形です。オニギリのような・・・・。
同じく国宝の掛け軸である「不動明王像(黄不動尊)」・・・千年以上の歳月を経て・・・薄くなって見づらいのですが、よくぞ今日まで残っていたなぁと・・・ため息が出ます。
他にも見応えのある図像や法具類など、美術品としても価値のあるものを、じっくり見た。
その中に、「小野道風」が書いた勅書(天皇の大命を布告する公文書)があった。「勅 慈雲秀嶺」にはじまる文・・・・さすが三蹟と言われる道風34歳の書・・・量感あふれる重厚な書体に・・・うっとり見入ってしまった。
尚、私のお気に入りの仏像は下記のとおりでした。
<いずれの写真も絵葉書から複写したものです。>
▲上の段左:重文・十一面観音菩薩立像(平安時代)、右:重文・如意輪観音菩薩坐像(平安時代)、下の段左:重文・千手観音立像(平安時代)、右:阿弥陀如来立像(鎌倉時代)。
情報ありがとうございます。手帳に記録しておきました。花粉の季節ですが、鑑賞に行ってきます
私も見たいです、2,3年前に三井寺を訪ねておりますが当時はこのような仏像に特に注目することもなく、ただ境内を歩いただけ
そのうち東京でも開いてくれればいいのですが
仏像の見方、鎌倉で何度も聞いているのですが3歩歩くと抜けていくのです。なんでもそうです、留め置く方法ないでしょうか?
仏像の表情に、微かな微笑を感じますが、まったく知識なしです。
展示会は、撮影=可ですか?・・・・温かい晴天が続いておりますが、昨日、津軽へ行ってきました。
仏像の顔がいいですね。