いろはに踊る

 シルバー社交ダンス風景・娘のエッセイ・心に留めた言葉を中心にキーボード上で気の向くままに踊ってみたい。

トキメキは食べ放題 77編

2005年09月28日 07時55分04秒 | 娘のエッセイ
 『興味を持つことには、とりあえず飛び込んでみる』、そんな、かなり乱暴な
やり方で、これまでの私はものや人に触れてきた。その様な私を見て、友人
達は『ホント、いろんなことをやるねェ』と半ば呆れたように言ったり、
『幾つになっても好奇心が旺盛なんだから』と苦笑したりしている。

 けれど、そんな経験の中で得たものは少なくない。出会った魅力的な方々、
新しい知識。それら全てに、私はその度に恋をしてきた。本当に様々な対象
に。そして、今は魚の『マンボウ』に片思い中である。そう、あの頭しかない
ような可愛らしい魚だ。

 ある日、京急の駅のホームにマンボウのポスターを見つけた私は、それが
欲しくて欲しくてたまらなくなってしまった。(どうしょう……) と数日間悩
んだ末、思い切って駅員さんに声をかけた。

 「あの、マンボのポスター、一枚いただけませんか?」と。
私の唯一の武器である? 笑顔が功を成したのか、今、真新しいマンボウの
ポスターはメデタク私の部屋に飾られている。

 そのポスターが来てからしばらくの間、「マンボウが飼いたいよー」と友人相
手に電話口で騒いでいた私だが、「飼える訳がないだろう」と冷たく言われた
為、それは諦めた。(当然だよね)

 ところが、代わりに今度は水草にも恋をしてしまった。アクアリウムを始めた
くってウズウズしている私。もう、友の会に入会してしまおうかと思っているく
らいだ。

 本当に私って落ち着かない。あっちもフラフラ、こっちもフラフラ。だから、
この道だなんて一つに絞れない。心が、もっとトキメキを頂戴って言うから。

さしずめ今の私は、トキメキという実をいっぱいつけた木の並木道を気に入った
木の実をもぎ取りながら、ツーステップで進んでいるって感じだろうか?

 だから、まだまだ私の周りは、トキメキ食べ放題なのだ。
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