いろはに踊る

 シルバー社交ダンス風景・娘のエッセイ・心に留めた言葉を中心にキーボード上で気の向くままに踊ってみたい。

2014年、中国は崩壊する

2012年09月22日 09時42分33秒 | 兎に角書きたいの!
「2014年、中国は崩壊する」宇田川啓介著。尖閣諸島の奪取に失敗し、頼みの経済成長も減速。やがて、自壊する中国。日本人よ、準備はできているか?13億人の人民の暴走がはじまる!
 第1章 尖閣諸島で敗北した中国
 第2章 日本人がしらないメンツ社会
 第3章 中国経済の問題
 第4章 中国崩壊とその後~崩壊過程のシュミレート~
以上は、この単行本の帯びに記載された文言である。この本を読んで中国のキーポイントは、経済すなわち雇用問題であることがわかる。尖閣諸島問題は、国民を食べさせる経済政策を維持するための一方法であることだ。13億人の民を食べさせるためには経済発展以外に残されていないのが今の中国であり中国のアキレス腱である。

 これまで中国は人口が多く広大な大陸を持ち蟻のような大軍そしてバイタリティーがあり共産党一党独裁の国と、おおよそ私は中国のことは知らなかった。しかし、この本から中国国内で多くの問題を抱えていることを知った。法律は己のために存在し日本で考える法治国家とは全くの異質国家である。

 :1年間に10万回のデモが起こる国。地縁や血縁、縁故といった「人」が優先される人治国家である。裁量の大きい法治国家である。中国は階級社会である。下層民衆が8億人存在する。中国では特別の許可がない限り住所地以外で就職できない。一人っ子政策で「戸籍のない人」は人として扱われない。日本からの投資はいつでも「接収」できる。下層民衆の経済は制御できない。人件費が高騰し「世界の工場」のメリットを失っている。チャイナリスクを回避するため欧米各国は撤収を始めている。

 今中国は日本に経済的圧力を強めているが天に唾をするような所業である。日本は、冷静に対処していけばいい。できれば民間企業の撤収を進めていくことが良い。中国のアキレス腱は経済にある。計画経済指数の達成が危ぶまれている。今後中国を注視するとすれば、計画経済指数達成の可否、バブル崩壊の兆しなど経済の動向に注視する必要があるだろう。眼前の尖閣問題で振り回される必要は日本には無く冷静な対応を取ればいい。

 著者は、国会議事堂内の「国会新聞」の編集次長を努められている。政治家が読む新聞である。その人が何故に中国をテーマに記述したかを詳しく語っておられる。この本を読んだ御陰で、中国で今100余の都市のデモが報じられているが非常に冷静に見ることができる。あの若者のデモ破壊行為を見て巨大大陸に似合わず小心で直情的な可哀想な人たちだなぁ~と同情的に推移を見ている。精神的安定剤の本である。
                 
 
コメント
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