シャープが立体的な映像が視聴できる3次元の3Dテレビを今夏発売すると発表した。国内では4月にパナソニック、6月にソニーがそれぞれ発売する。
シャープは「世界初」という4原色技術を開発した。従来の赤・緑・青に加え、黄色も表示させることでこれまでにない、明るく色鮮やかな表示が可能になったというものである。
ところで、英人チェンバレン(1883年「明治16年」)による英訳「古事記」の総論の部で『色の名の古事記に見えたるは、黒・青・(緑を含む)・赤・斑・白などなり。黄色のことは記載せしことなし』とある。
また明治37年に新村出(しんむらいずる)氏の「色彩空談」には、『古事記』などには、色の名といえば、青・赤・白・黒の四色ぐらいなもので、黄の如きは殆どないというてもよく…と述べている。
加えて、上村六郎氏は、古代の日本には独立した黄色の概念が無く、黄色はおおむね「赤」の範疇に含まれているものと推測される。とも述べている。
そして、日本人は七色の虹を最終的には「赤」と「青」に二分してしまう民族だとも言われている。
そのようななかで、シャープが「黄色」を表示するのは世界初だと言うのだから愉快な話である。因みに
沖つ国うしはく君が塗り屋形黄塗りの屋形神が門渡る(万葉集・巻16,3888)に詠われ使用されている「黄」は色彩語の「黄」ではないとされているようだ。
シャープは「世界初」という4原色技術を開発した。従来の赤・緑・青に加え、黄色も表示させることでこれまでにない、明るく色鮮やかな表示が可能になったというものである。
ところで、英人チェンバレン(1883年「明治16年」)による英訳「古事記」の総論の部で『色の名の古事記に見えたるは、黒・青・(緑を含む)・赤・斑・白などなり。黄色のことは記載せしことなし』とある。
また明治37年に新村出(しんむらいずる)氏の「色彩空談」には、『古事記』などには、色の名といえば、青・赤・白・黒の四色ぐらいなもので、黄の如きは殆どないというてもよく…と述べている。
加えて、上村六郎氏は、古代の日本には独立した黄色の概念が無く、黄色はおおむね「赤」の範疇に含まれているものと推測される。とも述べている。
そして、日本人は七色の虹を最終的には「赤」と「青」に二分してしまう民族だとも言われている。
そのようななかで、シャープが「黄色」を表示するのは世界初だと言うのだから愉快な話である。因みに
沖つ国うしはく君が塗り屋形黄塗りの屋形神が門渡る(万葉集・巻16,3888)に詠われ使用されている「黄」は色彩語の「黄」ではないとされているようだ。