いろはに踊る

 シルバー社交ダンス風景・娘のエッセイ・心に留めた言葉を中心にキーボード上で気の向くままに踊ってみたい。

政権公約・スローガン(マニフェスト)!

2010年02月02日 08時06分39秒 | 心に留めた言葉
 先生が政治を任されたら、何から始めますか。と弟子に問われた孔子は「必也正名乎(必ずや名を正さんか)」と答えた。宮崎市定氏によれば、その意味は「スローガンを正しくする」ということだそうだ。

「スローガンが正しくなければ、政策に筋道が通らない。政策に筋道が通らなければ、政権が安定しない。政権が安定しなければ、教育が進まない。教育が進まないと裁判が間違う。裁判が間違えば、人民は手足を動かすことにも不安をいだく。だからよい政治にはスローガンが必要で、スローガンに従って政策が立てられねばならない。」と。

 因みにスローガン等の意味を辞書で紐解いてみた。
@公約……………公衆に対してある事(政策など)を約束すること。
@マニフェスト……宣言。特にマルクス・エンゲルスの「共産党宣言」を指す。
@スローガン……ある団体・運動の主張を簡潔に表した標語。
@モットー………行動の目標や指針とする標語、格言。

 言葉遣いは時代によってその意味するところが変遷するが、今の政治家は「マニフェスト」の言葉で政策を闘っている。しかし言葉の意味合いからすれば私は「政権公約」とするのを好む。

 民主党が唱える「マニフェスト」は国民に宣言したわけでしっかりと検討していなかった結果を棚に上げ臨機応変に変更すべきとの議論もあるが「宣言」とはそんなにも軽いものか。ならば国民は何に頼って選挙に挑めばよいのか。民主党が掲げたマニフェストは一つ二つとなし崩し的に崩れていく。

 防衛予算に匹敵する「子供手当て」を創設し子供の命を守る。しかし、国の命を守る基本方針は出されずにあたかも幹を守らずに幹に依存している小枝や葉っぱを守ろうとしているに似ている。卵と鶏の議論になるとは思うがやはり親元がしっかりとしていなければならい!と思っている。
 
コメント
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