いろはに踊る

 シルバー社交ダンス風景・娘のエッセイ・心に留めた言葉を中心にキーボード上で気の向くままに踊ってみたい。

朝青龍の行為と裁判員制度

2008年05月27日 09時27分35秒 | 兎に角書きたいの!
 5月25日の夏場所千秋楽結びの一番で、朝青龍のダメ押し?をきっかけに朝青龍と白鵬が土俵上でにらみ合った。これに対して、北の湖理事長は即座に「カッとした白鵬がおかしい」「(朝青龍のの行為は)相撲の流れの中でのこと。ひじを出した白鵬の行為が悪い」として親方に白鵬への注意を促した。
 
「朝青龍のダメ押しの行為をどのようにあなたは判断しますか!」

裁判官(相撲専門家の意見)
 :相撲の流れの中での行為である。
 :横綱審議会では、朝青龍の行為はダメ押しとする意見が続出し仮に駄目押しででないにしても……。
 :北の湖理事長は、白鵬の手が土俵につくのに気付かなかったのであれば、朝青  龍は止まれない。流れでああなったが、意図的ではない。
 :内館牧子委員は、私には駄目押しに見えた。とはっきり裁定した。

裁判員(抽選に当たった私)
 :映像を見ると私には「確信犯の駄目押し」と映ったし感じた。あの右手の力加減はとても流れの中のものではなく朝青龍の内に秘めていたもやもやがつい形になって現れたものと思う。
 理事長が言う、白鵬が土俵に手を付いたの分からなかったとする擁護論には組しない。相撲のプロ、しかも横綱があの姿勢になっても分からないとするのは詭弁である。勝負は瞬時に決まるが、瞬時に判断できないのもおかしなことである。
 よって、私は「朝青龍を黒星」と裁定する。

 このように、相撲の専門家は、朝青龍の行為は白星と裁定した。裁定がどちらに転んでも厳重注意という形式行為で終わるのである。国技のそして横綱の品格は地に落ちたと言われるが、日本の品格はこの程度なのだろうか。もっと大切な品格を失いつつあるのではないだろうか。そのさいたるものが政治家の姿勢だと私は思っている。ほんとに政治家による評論家はいらないのである。高齢者医療費問題では小手先のことばかり論じ合っている。
 その前に、国会議員の定数削減、参議院制度の廃止などを真剣に議論したらどうか。

 道にそれたが、この裁定事件が傷害、殺人事件に関わる裁判員として関与したとすると恐ろしいことである。相撲のこんな簡単なことで、専門家は白、裁判員(私)は黒と判断した。
 今、裁判員制度のネーミングとかキヤラクターばかりがマスコミに登場しているが、何故この制度を導入するのかがはっきりと私は分からない。この制度導入により裁判期間が短縮され回転よくなるためなのか、それとも裁判制度を国民が理解するための手助けなのか、これだけの時間と経費と人を使っても意義ある制度なのだろうか。どこからこのような発想がでてきたのだろうか。アメリカの陪審員制度を参考にしていると言うが、そもそもはアメリカの西部劇に見られるような時代にその原型があるのではないか。
 もしこの裁判員に選定されたならば相当なプレッシャーになるだろう。真剣に考えれば考えるほどに。自分たちは細かい法律にもとずいて事件を判断するわけではなくすることも出来ない。実際の行為に対して残忍かやむをえない事情があるのかなどなどを考えるのだろうなー。
 私は、ひと一人の命を奪った場合は死刑を基本にしている。だから基本的には減点主義で判断して行く。だけど考えれば考えるほど難しい対応しがたい制度である。 
コメント
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