いろはに踊る

 シルバー社交ダンス風景・娘のエッセイ・心に留めた言葉を中心にキーボード上で気の向くままに踊ってみたい。

天才小室哲哉の意外性!

2008年05月05日 09時03分08秒 | 心に留めた言葉
 瀬戸内さん訳の源氏物語を読み出した。「ははきぎ」の項に次のような文言がある。
「…ごくありふれたそこらにあるような山のたたずまいや水の流れ、見慣れた人の家居の様子などを、写実で描いてありますと、なるほどそっくりだと思われて、その間にしたみやすく、のどかな点景などを、ほどよくしっとりとあしらい、なだらかな山の風景を、木立深く、いかにも浮世離れした幽邃の地のように幾重にも重ねて描きながら、すぐ目の前のまがき内の風景も、木石の配置まで心配りして描くとなると、名人は筆の勢いも格別でして、凡庸な絵描きはとても敵わない所が多いのです。文字を書いてもそうです。…」との文章に接した。
 5月3日オーラの泉「本当にあった超不思議な話」…天才小室哲也が初めて語る。の放映があった。
 これを見ていて、小室哲哉は自身の色々なことを語っていた。そのなかで作曲にあたって「私は音符が読めないのです」と語った。音符による作曲ではなく感性によるものなのだろうと私は思った。絶対音感とは別のようだ。
 そして、江原さんの話声について単音ではなく複音で話されていると人の声を音楽的に捉えて分析されていた。また美空ひばりさんは絶対音感の持ち主で知らない英語でも英語による歌は外国人からもその英語の上手さが絶唱されていたし音符とはあまり関係していなかったようである。
 何事にも天才と言われる人には通常人とは異なる才能を備えているらしい。小室哲哉さんの話を聞いていて、上記の源氏物語の文章を思い出した次第である。
 一流と言われる人の言葉には含蓄があり、自分の人生に刺激を与える嬉しい言葉を聞くことが出来る。言霊といわれる所以であろうか。
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