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「新選組呪いの血しぶき」

2005年12月19日 | ★恐怖!な映画

新選組ファンが卒倒しそうな内容・脚本。

これはあくまでも
中川信夫の怪談アレンジですので念のため。

見る影も無く荒れ果てた壬生の屯所を訪れた
官軍の中村半次郎(大瀬康一)が・
「新選組は我々にとって最も恐ろしい敵だった・」と
感慨深げに回想にふけるところから物語は始まる・・・

そもそも新選組のケチのつき始めは
芹沢鴨(田中浩)の粛清だった・・・
(半次郎の回想ですから念のため)

身内である芹沢の寝込みを襲う
沖田総司(松橋登)、山南敬助(中村敦夫)、土方歳三(管直太郎)。

鬼の土方は、命乞いをする女までも冷酷に斬ってしまう。
沖田は土方の命により芹沢の愛猫を斬ろうとした際、喀血。
その夜から早速、三人の前に芹沢と女の亡霊が現われるのだった。

管直太郎ならではのダーティ・ヒジカタ
鬼畜ぶりが炸裂。

血走った目が常人をはるかに超えたビームを発散。
そして
松橋登の沖田総司ははまり役!

血の粛清に動揺する隊士の中には
薩摩のスパイ(村井国男)が入り込んでいた。
勘定方の河合(古谷一行)に無実の罪を着せたり、
山南を切腹に追い込んだり
組を分断する工作活動を展開。

河合、山南の亡霊も加わり、幹部を脅かすが
ヒジカタの狂気はますますエスカレートし
脱走を企てるものを次々と切り倒す。

若さあふれる古谷一行が芝居する隙も与えられず、
あっという間に
管にばっさり斬られてしまうのには呆然→出た途端幽霊。

内部崩壊し、勢いが傾いた新選組は鳥羽伏見の戦いで惨敗し、
デカダン松橋登(沖田)は病床に現われた猫と、
山南の霊に誘われるように絶命する。

壬生の屯所、お化け総出の大団円。

新選組の末路を怪談仕立てにした、
たわいがないといえばたわいが無いドラマ。

俳優の達者な演技で面白く見た。

歌舞伎座テレビ室&毎日放送製作 

中川信夫監督 宮川一夫脚本

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