邦画ブラボー

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「女吸血鬼」その2

2008年11月25日 | ★恐怖!な映画
前回
「早く女吸血鬼の変身も見たいぞ!」と
書きましたが、
結論から言いますと
女吸血鬼は変身しませんでした

変身するどころか登場しませんでした。

と言いますか、そもそも女吸血鬼とは
女を吸血する男吸血鬼」だったのである!
紛らわしいがそういうことだった。

池内淳子や三原葉子がすごいメイクで人に襲い掛かるのかもと
ワクワクしていた自分がバカみたいだが
滅法楽しい映画だったのでそれは良しとしたい。

筋立てはけっこう飛躍していて
いきなり戦国時代の長崎へ飛ぶ。

天草四郎の娘(三原葉子二役)を愛した小姓は
吸血鬼となって生き延び
姫の面影を求めて
次々と女を襲い誘拐、監禁していたのだ!
年を取らない奥様もその餌食だったのだ。

奥様を責め苛む、妙なプレイ?や
半裸の蝋人形コレクションのディスプレイにも思わず身を乗り出してしまう。
次々に登場する
不気味な小人、ちっとも怖くない大入道(海坊主?)、
そして新東宝のお婆さんスター五月藤江 が演じるおどろおどろしい婆さん、
(待ってました!ファンです!)など、
おぞましい家来たちも相当ナイス!である。
中でも
和久井勉 の小人男は凶暴邪悪で、恐(こわ)可笑しく
第二の主役と言える風格!

天知茂の吸血鬼は
節操もなく次から次へ女を襲いまくる。
若くて激痩せしている上、
(太った吸血鬼なんてサマになりませんしね)
個性的な容貌に特殊メイクが映えること!
「岸田森」「西村晃」と共に
日本三大怪奇俳優に入ると思う。

当時の技術を駆使したキッチュなセット、
過剰なお色気の三原葉子と
清楚な池内淳子の変な取り合わせ母娘、
月光によって変身する吸血鬼(ソレは狼男では?)等、
つっこみどころ、見所満載の
昭和ホラーです。

あ~楽しかった!

1959年
監督
中川信夫
製作 大蔵貢
原作 橘外男
脚色 中沢信 仲津勝義
撮影 平野好美  
音楽 井内久
美術 黒沢治安


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ちょっとご無沙汰いたしました。 (りら)
2008-11-25 23:42:38
いやもう、本日の日記の「妙なプレイ?」ここが気になって気になって・・・・眠れませんわ!
返信する
りらさんへ (ブラボー)
2008-11-26 06:42:01
このシーンは

なんと申しましょうか・・
爆笑必至です。

新東宝って好きですわ~~
返信する

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