邦画ブラボー

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「拳銃無頼帖 抜き射ちの竜」

2005年05月06日 | ★イカス!映画たち
赤木圭一郎が銃を構える姿は天下一品だ!

撮影所の中でゴーカートを乗り回し、
21歳でこの世を去ったトニーこと赤木圭一郎。
白いヘルメット、赤いジャンパーにジーンズをはいていたという・・

やんちゃな裕次郎、豪放磊落な小林旭、
に比べ・・・この人は・・・

憂いを秘めた瞳、ナィーブな横顔、
長身でスレンダー、美しい身のこなし・・・甘い声・・
彼こそ非の打ち所の無い大スターだった!(大ひいき)

名前は知っていても彼の映画をきちんとみたことはなかった。
今回あらためてその強烈な魅力にしびれました。

これだけ素敵でもまったくイヤミが無いのも特筆に価すると思う。

ヒロインは最新モードを着こなしたオードリーヘプバーン・・
じゃなかった、浅丘ルリ子。可憐です。

パステルカラーのカーテン、
洋風の部屋のセット・・大きなアメ車、
そこには憧れのアメリカが見え隠れする。

だが日活映画は国籍不明。アメリカ、はるか超えてます。

ライバルのコルトの銀(宍戸錠)と共に
いきなり民家で銃をぶっ放す主人公、抜き打ちの竜。


麻薬と縁を切った竜は持ち前の銃の腕で恐れられていた・・暗黒街のガンアクション。
西村晃の思いっきり胡散臭い中国人も登場して国際色も満点だ。

宍戸錠は今なお大スターの香りがぷんぷんする数少ない役者である。
人差し指を立てた「チチチ!」ポーズ、
この映画を見て真似してみてください。

小林旭と宍戸錠にはうんと長生きして、
日活映画の魅力を後世に伝えてもらいたいものだ。

そして赤木圭一郎ブームよ、再び来たれ!

1960年 野口博志 監督作品 脚本 山崎巌


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