私は、普段、トイレに入るときは、新聞を持参して入る。トイレ時間を有効に活用するためだ。今日持ち込んだ新聞は、2015年3月28日付けの朝日新聞で、その中の紙面には、サザエさんの4コま漫画が載っていた。この漫画は、その昔、1974年1月25日の朝日新聞朝刊に掲載されたそうだが、実に面白くて、思わず笑ってしまった。
私にとって、サザエさんの漫画が面白いと思う大きな理由の一つには、描画が必要最小限に抑えられた中で、登場する人物や動物とかいろんな物、それぞれが、みな独特の表情をしてイキイキと登場している、という点が挙げられる。
今日見た、漫画では、飼い主のおばさんから買い物を託された愛犬が、首に買い物かごをぶらさげて、スーパーに買い物に行く。やがて、帰宅した愛犬から買い物かごを外して、中身を確認していたおばさんから、「おつりは?」と尋ねられている場面が出ていた。最後の場面では、愛犬が、おつりをドッグフードの購入に使ってしまった、と知ったおばさんが、犬小屋の前で、愛犬を叱りつける、という筋書きであった。
この漫画、実に表情が面白い。おばさんが発する「ダメじゃないの!おつりをこんなもに使っちゃって!」という声が聞こえてきそうな感じがするし、小屋の前で頭をうなだれてションボリしている犬の表情が、「ごめんなさい!」って、謝っている様が十二分に物語っていて、実に面白いって感じいり、思わずひとり微笑んでしまった。
いつもながらのことだが、画家”長谷川町子”さんの描画の仕方の巧みさに、すごいな、と改めて感じた次第である。