先日、小学5年になったばかりの孫娘と二人だけで、昼食を挟んで数時間ほどを過す機会があった。彼女の通う東京の小学校が、その日、創立記念日なので休日となり、昼間ヒマになった彼女が、埼玉の大宮に来て昼食を一緒にするなど、私が彼女のお相手をすることになったのだ。
その日、会ったのは、昼食に近い時間だったので、早速、お昼ご飯を食べることになった。彼女は、シャブシャブを食べたい、というので、以前、シャブシャブを食べたことのある専門店に行った。ところが、驚いたことに、そのお店は数日前に閉店してしまっていた。そこで、彼女の第2希望の昼食として、お寿司屋さんに行くことになった。
お寿司屋さんに着くと、既にそこのカウンター席が満員になっていたので、2階に案内された。2階には、真っすぐな通路を挟んで両側に2畳ほどの個室がいくつかあって、私たちは、その中の一室に通された。小学5年生の孫娘とはいえ、女性と二人きりで、狭いスペースの個室にいると、なんかしら恋人と一緒にいるような気分になる。
私が頼んだのは、ニギリ鮨、孫娘は鉄火丼。孫娘は、ときどき、お茶が少なくなったのを見ては、襖を開けて、仲居さんに「すみません!お茶ください!」など、と気をきかせて、積極的に頼んでくれた。
昼食が済むと、孫娘の希望で、近くのデパートに入り、あちこちブラブラした後、文房具のコーナーに行った。何を買おうか、いろいろと物色しているうち、いろんな色の替え芯が5本も装備できるボールペンを買いたい、と言う。私にとっては、このようなボールペンがあること自体、初めて知ったので驚いた。彼女は、小学2年生の妹にも買いたい、というので、違った替え芯を持つ同類のボールペンを買った。
こうして、買い物を済ませ、その後は、私も孫娘も、弟の会社の事務所で過した。やがて、孫娘が千葉に帰る時間が来たので、私が彼女を東武線の駅まで見送っていくことになった。
ところで、私は、この日、それまでは、孫娘とは全然手をつながなかったので、駅までの道すがら、ちょっとだけでも、つなごうかな、って思った。でも、内心、もしかすると、もうつないでくれないかも、という不安な気持ちもあった。
実際は、どうなのか。
それで、道すがら、なにげなく、遠慮がちに手を伸ばして、孫娘の手を取ろう、とした。その結果は、あっさりと、拒否されてしまった。で、私は、なんかしら、恋人にふられたような気分を味わったのだった。彼女が、たしか小学校に入学する前後の頃のこと、かつては、私と東京に出かけた折りには、手をしっかりにぎりしめて出かけたのだったが、今となっては、昔話となってしまった。ちょっと寂しい気分になったのは、事実である。
彼女を東武線の駅で見送ってから、弟の事務所に戻って、孫娘と手をつなぐのを断られた件を、家内や家内の姉に話したら、「もう小学5年生、そりゃあ、断られるはあたり前だわよ!」って、言われてしまった。
その日、会ったのは、昼食に近い時間だったので、早速、お昼ご飯を食べることになった。彼女は、シャブシャブを食べたい、というので、以前、シャブシャブを食べたことのある専門店に行った。ところが、驚いたことに、そのお店は数日前に閉店してしまっていた。そこで、彼女の第2希望の昼食として、お寿司屋さんに行くことになった。
お寿司屋さんに着くと、既にそこのカウンター席が満員になっていたので、2階に案内された。2階には、真っすぐな通路を挟んで両側に2畳ほどの個室がいくつかあって、私たちは、その中の一室に通された。小学5年生の孫娘とはいえ、女性と二人きりで、狭いスペースの個室にいると、なんかしら恋人と一緒にいるような気分になる。
私が頼んだのは、ニギリ鮨、孫娘は鉄火丼。孫娘は、ときどき、お茶が少なくなったのを見ては、襖を開けて、仲居さんに「すみません!お茶ください!」など、と気をきかせて、積極的に頼んでくれた。
昼食が済むと、孫娘の希望で、近くのデパートに入り、あちこちブラブラした後、文房具のコーナーに行った。何を買おうか、いろいろと物色しているうち、いろんな色の替え芯が5本も装備できるボールペンを買いたい、と言う。私にとっては、このようなボールペンがあること自体、初めて知ったので驚いた。彼女は、小学2年生の妹にも買いたい、というので、違った替え芯を持つ同類のボールペンを買った。
こうして、買い物を済ませ、その後は、私も孫娘も、弟の会社の事務所で過した。やがて、孫娘が千葉に帰る時間が来たので、私が彼女を東武線の駅まで見送っていくことになった。
ところで、私は、この日、それまでは、孫娘とは全然手をつながなかったので、駅までの道すがら、ちょっとだけでも、つなごうかな、って思った。でも、内心、もしかすると、もうつないでくれないかも、という不安な気持ちもあった。
実際は、どうなのか。
それで、道すがら、なにげなく、遠慮がちに手を伸ばして、孫娘の手を取ろう、とした。その結果は、あっさりと、拒否されてしまった。で、私は、なんかしら、恋人にふられたような気分を味わったのだった。彼女が、たしか小学校に入学する前後の頃のこと、かつては、私と東京に出かけた折りには、手をしっかりにぎりしめて出かけたのだったが、今となっては、昔話となってしまった。ちょっと寂しい気分になったのは、事実である。
彼女を東武線の駅で見送ってから、弟の事務所に戻って、孫娘と手をつなぐのを断られた件を、家内や家内の姉に話したら、「もう小学5年生、そりゃあ、断られるはあたり前だわよ!」って、言われてしまった。